セベリーノ離脱のヤンキース トレード獲得候補の5人

先発ローテーションの一角を担う予定だったルイス・セベリーノがトミー・ジョン手術により今季絶望となったヤンキースは、まずは現有戦力のなかから代役を見つける方針を示している。しかし、故障さえなければエース級の実力を持つセベリーノの穴を埋めるのは決して簡単なことではない。メジャーリーグ公式サイトのリチャード・ジャスティスは、ヤンキースがトレードで獲得を狙う可能性のある先発投手として5人の名前を挙げている。

ヤンキースは、セベリーノだけでなく、ジェームス・パクストン(腰の手術)とドミンゴ・ヘルマン(DV規定による出場停止)も欠いた状態で開幕を迎えることを強いられており、先発ローテーションはゲリット・コール、田中将大、J.A.ハップの3枠しか確定していない。現時点では、オープン戦初登板で好投したジョーダン・モンゴメリーの開幕ローテーション入りが有力だが、残りの1枠ははジョナサン・ロアイシガ、デイビー・ガルシアといった若手投手やチャド・ベティスらマイナー契約の投手による争いとなっている。

投手史上最高額でコールを獲得した今季は、2009年以来11年ぶりとなるワールドシリーズ制覇だけを目標とするシーズンであり、現有戦力のクオリティが不十分であると判断すれば、外部からの補強に動く可能性も十分にある。フリーエージェント市場にはアンドリュー・キャッシュナー、ジェイソン・バルガスなど、実績のあるベテラン投手が残っているが、ジャスティスはヤンキースがトレードで獲得を狙う可能性のある投手としてロビー・レイ(ダイヤモンドバックス)、ジェフ・サマージャ(ジャイアンツ)、ジョニー・クエイト(ジャイアンツ)、クリス・アーチャー(パイレーツ)、ケイレブ・スミス(マーリンズ)の5人の名前を挙げている。

ダイヤモンドバックスはマディソン・バムガーナーの加入によってローテ級の先発投手が6人となり、今オフ終了後にフリーエージェントとなるレイの放出を検討する可能性はある。しかし、ポストシーズン進出を狙える戦力を有するダイヤモンドバックスにおいて、レイは先発2番手という位置付けであり、獲得にはそれなりの対価が必要となるだろう。それを踏まえ、ジャスティスは「ヤンキースがトレードでの補強を決断した場合、ブライアン・キャッシュマンGMが最初に連絡を取るのはジャイアンツ(サマージャ)だろう」と指摘している。

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