プロ野球で無観客試合スタート 鷹の選手会長・中村晃「何かファンに還元できたら」

ソフトバンク・中村晃【写真:藤浦一都】

無観客への反応は様々、工藤監督「ファンがいるといないでは違い」

 ソフトバンクは27日、宮崎市の生目の杜運動公園アイビースタジアムで「球春みやざきベースボールゲームズ」西武戦を行った。周東佑京内野手が2安打3打点と気を吐くなど、7-2で勝利。宮崎での対外試合4連勝と負けなしのまま、キャンプから続いた1か月の宮崎生活を締め括った。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、前日26日にNPBがオープン戦残り全試合を無観客開催とする事を決定。これに伴い「球春みやざき」も無観客試合とすることを決め、この日、選手たちはガランとしたスタジアムで試合を行った。

 試合後、工藤公康監督は「残念ですけど、ファンの人たちの健康を考えると致し方ない。収束して、安心して開幕を迎えられるように、ファンの人たちにも理解してもらえたら。ファンの人がいるのといないとでの違いが感じました」とコメント。3回をパーフェクトに封じた松本裕樹投手は「投げている時は違いは感じなかったですけど、プレーが起こった時の静けさは違和感がありました」と印象を語った。

 また、甲斐拓也捕手は「寂しい気持ちはあります」とファンのいない試合を残念がった。選手会長の中村晃外野手は「こればっかりはしょうがない。何とか被害が少なく収まってくれれば。(選手会としてもファンのために)球団の人と話をしていきたい。何か違う形でファンの人に還元できたらいい」と語り、ファンのために何かできないか、話し合っていく考えを示していた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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