鷹・工藤監督「いいゲームだった」 対外試合4連勝で宮崎締めに満足げ

ソフトバンク・工藤監督【写真:福谷佑介】

若鷹たちがアピール、一塁から単打で生還の好走塁も

 ソフトバンクは27日、宮崎市の生目の杜運動公園アイビースタジアムで「球春みやざきベースボールゲームズ」西武戦を戦い、7-2で勝利した。これで宮崎で行った対外試合は4戦全勝。負けなしのまま1か月の宮崎生活を終えて、福岡へと戻ることになった。

 ソフトバンクは2回に周東の右前適時打で先制すると、3回にも甲斐、牧原、周東の適時打などで一気に4点を加点した。4回にも甲斐がこの日2本目となる適時打。8回には栗原にも適時打が飛び出して加点していった。

 先発の石川は3回を投げてスパンジェンバーグのソロの1失点のみ。2番手の松本が3回をパーフェクトと好投し、先発ローテ候補の2人が揃ってアピール。松田遼が1失点したものの、泉、高橋純が無失点で繋いでリードを守った。

 バレンティンや松田宣といった中堅、ベテランはほぼ出場せず、若鷹を中心に戦ったこの日のホークス。若い選手の活躍に工藤公康監督は「いいゲームだったと思います。投手にとっても野手にとっても勝つというのはいいことだと思います。競争していく中で、高め合いながら、勝ちながらやっていくのはいいこと」と笑顔を浮かべていた。

 4回には1死一塁で甲斐が中前安打。スタートを切っていた三森が一塁から一気に生還する積極的な好走塁を見せた。昨季から走塁改革を打ち出している指揮官は「足のある人がスキを突くというのは大きい。ベンチで見てる選手もそうだけど、ああいう走塁を心がけてやってほしい」と目を細めた。

 開幕ローテ入りを目指す石川、松本の2人については「石川くんはしっかり3回1失点で、ホームランは相手にうまく打たれた。順調に仕上がっている。松本くんはキャンプ中からいいと聞いていた。3回パーフェクト。本当に良かった」と語り、高く評価していた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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