“フィルムカメラ好き女子”南沙良が複雑な心境を抱える女子高生を熱演！信州発地域ドラマ「ピンぼけの家族」
NHK長野放送局が制作する信州発地域ドラマ「ピンぼけの家族」が3月4日にNHK BSプレミアムで放送されます。舞台は、フィルムカメラの世界的な生産地として一時代を築いた長野県の諏訪地域。東京から帰郷した青年・斉藤裕介（泉澤祐希）が、亡き祖母の写真を探す過程で町の人々と交流しながら、忘れていた大切な“家族の記憶”を取り戻す姿を描くオリジナルストーリー。本作で、誰にも言えない不安な気持ちを抱え、スワンボートに乗りながら叫ぶ姿を裕介に見られてしまう女子高校生・宮下陽菜を演じる南沙良さんに、撮影時の思い出や共演者とのエピソードを伺いました！
──まず、「ピンぼけの家族」出演が決まった時の感想をお聞かせください。
「元々フィルムカメラで写真を撮ることが好きなので、写真を題材にしたドラマに出演できると聞いてうれしかったです。撮影が楽しみでした」
──普段はどんな写真を撮りますか？
「散歩によく出掛けるので、カメラを片手に歩いて風景などを撮っています。被写体は人物より風景がメーンです」
──今回の長野県での撮影はいかがでしたか？
「長野での撮影は初めてだったんですけど、空気は奇麗で普段より空が広く感じました。伸び伸びお芝居ができたな、という印象です。あとは、諏訪湖のスケールの大きさと美しさに驚きました！ 撮影が終わる前には地元の銭湯にも行くことができたんですけど、気持ちよかったです」
──風景の美しさは画面からも伝わってきました！ 乗られていたスワンボートもかわいかったですよね。そのシーンで思いっきり叫んでいましたが、陽菜の心情に共感したり、自分と重なる部分はありましたか？
「陽菜は普段明るい優等生なんですけど、実は人には言いづらい不安や悩みを抱えていたりするので、二面性を強く意識して演じました。不安な思いを誰にも言えずに叫ぶ場面は気持ちが分かります」
──陽菜の父・洋治を演じられた丸山智己さんとの共演はいかがでしたか？
「丸山さんとは初共演だったのですが、すっごく優しい方で、撮影の合間も気さくに話し掛けてくださいました。同じシーンでの撮影が多かったので、お芝居の面でも頼らせていただきました」
──本当に南さんの“いいお父さん”という感じですね！
「本当にすてきでした！ 格好よかったです」
──あんなお父さんだったら周りに自慢してしまいますね（笑）。ドラマではドキュメンタリー部分もあり、地元の方たちも出演されていますが、印象はいかがでしたか？
「実際じっくりお話する時間はなかったんですけど、皆さん温かい方ばかりでした。現場の雰囲気も穏やかでお芝居がしやすく、楽しかったです」
──その雰囲気が画面からも伝わってきて、ほっこりしました。他の共演者の方とはどんなお話をされましたか？
「泉澤さんとは、共通の話題が“ゲーム”だったんです。お互い好きなので、その話題で盛り上がりました」
──南さんがゲーマーとは意外です！ このドラマではたくさん昔の写真が出てきますが、ご自身にとって思い出深い写真はありますか？
「フィルムカメラが好きな父親が、小さい頃からたくさん私の写真を撮ってくれました。今でもアルバムの写真をたまに見返します。その全部が思い出深いですね」
──写真を見ると、その時の思い出がよみがえりますよね。今の時代、スマートフォンやデジタルカメラが普及していてフィルムカメラを使ったことがない方も大勢いると思いますが、アナログとデジタルのそれぞれの魅力は何だと思いますか？
「どちらも魅力があると思います。私の場合、1人で出掛ける時はフィルムカメラ、友達と会う時はスマートフォン、という形で使い分けをしています。フィルムは、撮影した時点ではどう写っているかが分からないので、現像するまでのドキドキ感が好きです。逆にスマートフォンだと、その場でどう写るか計算できるのがいいですよね。明るさとか彩度を調整したり…」
──彩度…触ったことないです（笑）。どちらの魅力も知っている南さんだからこそ、使い分けて楽しむことができるんですね！ では、最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。
「諏訪の魅力はもちろん、写真の温かさや、家族のあり方が深く描かれているドラマなので、たくさんの方に見ていただきたいです」
──ありがとうございました！
ご自身のカメラ好きも相まって、終始キラキラした笑顔でインタビューに応じてくださった南さん。写真の町・諏訪での撮影がとても充実した時間だったことが伝わってきました。諏訪の美しい景色と人々の魅力が詰まったドラマ「ピンぼけの家族」。ぜひご家族そろってご覧ください！
【番組情報】
信州発地域ドラマ「ピンぼけの家族」
NHK BSプレミアム
3月4日 午後10：00～11：00
NHK担当 M・M
撮影／蓮尾美智子
