東京五輪代表選出 柔道・永瀬 地元関係者や家族 歓喜と激励の声

 銅メダルを獲得した2016年リオデジャネイロ大会から4年。「リオは負け、東京は勝つ」と言い続けてきた男子81キロ級の永瀬貴規(旭化成、長崎日大高出身)が、2大会連続で五輪切符を手にした。地元の関係者や家族らからは「本当に良かった」「五輪の借りを五輪で返してほしい」という歓喜と激励の声が上がった。

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 代表入りを有力視されながら、直前のグランドスラム・デュッセルドルフ大会で初戦敗退。「今回は厳しいのでは」という見方もされていただけに、関係者の喜びも大きかった。県柔道協会の佐原恭輔会長は「人間性も素晴らしく、高い評価を受けていた。14年長崎国体に向けた強化策の恩恵を受けた彼の活躍は、県の活性化にもつながる」と期待を込めた。
 高校時代の永瀬を指導した長崎日大高柔道部の松本太一監督は、教え子の快挙をたたえると同時に「決まって良かったと言っていたら負ける。金メダルというプレッシャーがある。これからが大変だ」と気を引き締めるように促した。
 母、小由利さんは諦めずに闘ってきた息子の姿に感無量の様子。「ずっと気になっていたのでホッとした。大きなけがもあった中で、本当によく頑張った。力を発揮できれば、おのずと結果はついてくると信じている」と声を弾ませていた。

 


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