Rソックス・セールはILで開幕へ 体調不良で調整に遅れ

日本時間2月28日、レッドソックスのロン・レネキー暫定監督は、エース左腕のクリス・セールがレギュラーシーズン開幕を故障者リストで迎える可能性が高いことを明らかにした。レネキーによると、セールは故障しているわけではなく、キャンプインする前のインフルエンザと肺炎の影響によって調整が遅れており、十分な調整を行ってからレギュラーシーズンの登板に臨むために、今回の措置が必要であると判断したようだ。

セールは「僕の目標は3月26日(現地時間のレギュラーシーズン開幕日)に投げることだった」と語り、悔しさをにじませた。昨季は故障の影響もあって自己最悪のシーズンを過ごし、完全復活を目指してオフシーズンのトレーニングに取り組んできただけに、開幕を故障者リストで迎えることに対する無念さは大きい。しかし、そんななかでも「僕はこの判断をリスペクトしているよ。チームが前進していくための判断だからね」と首脳陣の判断に理解を示した。

ワールドシリーズ王者として迎えた昨春のキャンプでは、アレックス・コーラ前監督は迷わずセールを開幕投手に指名した。だが、レネキーは「全ての先発投手はレギュラーシーズン開幕までに6度の先発登板をこなす必要がある」と考えている。エース左腕として十分すぎるほどの実績を誇るセールだが、調整が遅れた影響により6度の先発登板をこなすのは不可能であり、レネキーはセールを開幕戦に登板させないことを決断した。

セールが開幕投手を務める可能性が消滅したことにより、レッドソックスの開幕戦では昨季19勝のエドゥアルド・ロドリゲスが先発することになるだろう。ネイサン・イバルディとマーティン・ペレスも開幕ローテーション入りが確実だが、セールの離脱により4番手と5番手の2枠が空いている。レネキーによると、クリス・マッザとライアン・ウェバーの2人が候補となっているようだが、オープナー戦法を採用して先発ローテーションの穴を埋める可能性もありそうだ。

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