エンゼルスに暗雲 右腕・キャニングが右肘のMRI検査へ

日本時間2月28日、エンゼルスのジョー・マドン監督は、先発右腕のグリフィン・キャニングが右肘のMRI検査を受ける予定であることを明らかにした。前日に行われたドジャースとのオープン戦に先発したキャニングは、試合後に右肘の異変を訴えたという。先発投手のクオリティに不安を抱えるエンゼルスだが、先発4番手として期待されていたキャニングが離脱するようなことになれば、チームにとって小さくないダメージとなりそうだ。

マドンは、昨季キャニングが右肘の痛みによって2度にわたって戦列を離れ、8月中旬でシーズン終了となったことを踏まえ、キャニングの右肘の状態を懸念しているようだ。現在23歳のキャニングは、メジャー2年目の今季を先発4番手として迎える予定だったが、MRI検査の結果次第では調整に大幅な遅れが生じ、レギュラーシーズン開幕に間に合わなくなってしまう可能性も十分にある。マドンは「検査結果を待つしかない。彼には故障歴があるから心配しているよ」とコメントした。

昨季のキャニングは、5月中旬にメジャーデビューを果たし、18試合(うち17先発)に登板して90回1/3を投げ、5勝6敗、防御率4.58、96奪三振を記録。今季はアンドリュー・ヒーニー、フリオ・テーラン、ディラン・バンディに次ぐ先発4番手を務める予定だった。キャニングが離脱するようなことになれば、先発5番手の座を争っているマット・アンドリース、フェリックス・ペーニャ、パトリック・サンドバル、ハイメ・バリア、ホゼ・スアレスらにとっては開幕ローテーション入りの大きなチャンスとなる。

なお、左ハムストリングの張りを訴えて日本時間2月27日のオープン戦での先発を回避したテーランは、今週末にブルペンでの投球練習を行う予定となっており、早ければ来週前半にもオープン戦で初先発できる見込みとなっている。このまま順調にいけば、レギュラーシーズン開幕には間に合いそうだ。

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