DTM、新型コロナの影響でイタリアでの公式テスト中止。ドイツ国内に開催地変更

 3月16~18日にイタリア・モンツァで行われる予定だったDTMドイツ・ツーリングカー選手権の公式テストおよびメディア披露会が新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響で開催地と日程に変更が加えられた。新たな日程は3月16~19日で、開催地はドイツ・ホッケンハイムとなる。

 例年であればドイツ国内のサーキットを舞台に行われるDTM公式テストだが、2020年はシリーズ戦として初めてイタリア・モンツァ戦が組み込まれたため、そのPRも兼ねて初めてモンツァでの公式テスト開催が予定されていた。

 しかし、中国に端を発する新型コロナウイルスはヨーロッパ圏でも脅威となっている。特にイタリア北部では多くの感染者が出ており、立ち入りが制限される市町村が出るなど混乱状態となっている。

 F1でも有名なモンツァ・サーキットはイタリア北部の都市、ミラノの北側に位置しているため、感染防止やセキュリティ上の懸念により公式テストの開催地と日程が変更されることとなった。

 新たな開催地はドイツ国内のホッケンハイム。テスト開始日は当初の予定どおり16日だが、期間が1日延長されて19日までの4日間で行われることとなった。なお、6月26~28日に組み込まれているモンツァでのシリーズ戦は、現時点では予定どおり実施される見込み。

 DTMをプロモートする ITR eVのマセール・モーハウプトCEOは「(イタリア北部における)新型コロナウイルスの拡散と封じ込め策は、地域社会にさまざまな影を落としている」とのコメントを寄せている。

「関係者全員の安全と健康を最優先に考え、公式テスト開催地を変更すると決断した。この件について協力してくれたモンツァとホッケンハイムの全スタッフに心から感謝している」

「我々は、今年の夏にモンツァという伝統あるサーキットで初のDTMレースを開催するため、イタリアを訪れることを楽しみにしている」

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