スーパー耐久:KCMGがST-XにホンダNSX GT3エボを投入。開幕2戦では大津弘樹もドライブ

 香港のKCモータースポーツ・グループ(KCMG)は2月28日、2020年からピレリスーパー耐久シリーズのST-XクラスにホンダNSX GT3エボで参戦すると発表した。チーム代表のポール・イップ、ジョシュ・バードン、エドアルド・リベラティとともに、開幕2戦では大津弘樹も乗り込むという。

 KCMGは全日本スーパーフォーミュラ選手権をはじめ世界中でモータースポーツ活動を展開。SFではトヨタ、GT3レースではニッサン、ツーリングカーではホンダと日本メーカーのマシンを使っているが、2020年からホンダNSX GT3をスーパー耐久に投入することになった。

 GT3レースではGT-RのイメージもあるKCMGだが、NSX GT3を投入するのはこれが初めてではなく、2019年にイタリアのバレルンガで行われたFIAモータースポーツ・ゲームスでも香港チームとしてNSX GT3で参戦。ここではポール・イップもドライブしている。

 ドライバーはイップに加え、オーストラリア人ドライバーで、シビックを駆りS耐の経験もあるバードンが6戦中5戦で、そしてS耐はデビューながら、全日本F3選手権のテスト経験もあるリベラティが加わる。さらに、開幕2戦ではModulo Drago CORSEでNSX GT3の豊富な経験をもつ大津もドライブする。

「ホンダとともにスーパー耐久の関係を続けることができて嬉しく思うが、今季はNSX GT3エボとともにトップカテゴリーに加わることになった。新たな挑戦であり、とても興奮している。我々には強力なラインアップがあり、我々を支援してくれるはずだ」とイップ。

 またバードンは、「2020年にKCMGでのプログラムを広げ、ポール、エドとNSX GT3でスーパー耐久を戦えることを嬉しく思っている。強力なパッケージであり、レースで勝つことを目標にしたい。今から開幕が待ちきれないよ」とコメントした。

 そしてリベラティは「ポールとジョシュとチームを組めて嬉しく思う。僕は日本のモータースポーツが大好きで、スーパー耐久でレースができるのが嬉しいよ。この機会を与えてくれたKCMGに感謝するとともに、いいクルマとラインアップがある。トップで戦うことが目標だ」と意気込みを示している。

FIAモータースポーツ・ゲームスでKCMGとポール・イップが走らせたNSX GT3

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