横山裕が子育てを考える。「『みんなで育てていくんだ』というゆとりを持つことが大事」と実感

関ジャニ∞の横山裕が、NHK Eテレで2月29日放送の「#もしかしてしんどい?~虐待を考えるキャンペーン特番~」(午後9:00)でナビゲーターを担当。収録を終えた横山は「自分のためにもなりましたし、すごく考えさせられる収録でした。この先僕に子どもができた時、奥さんである“お母さん”が甘えられる手立てを作ってあげることが大事だと思いました」と感想を語っている。

2019年11月にスタートした「#もしかして…虐待を考えるキャンペーン」。2月は、総合、Eテレ、ラジオとNHKのメディアを横断して、さまざまな番組で子どもの虐待について取り上げてきたが、本番組はそのキャンペーンの集大成となる特集番組。「もしかしたら、自分も虐待をしてしまっているのではないか」と思い悩む親が少なくない昨今、NHKの子育て番組にはそんな親の声が多く寄せられている。今、日本の子育てに何が起きているのか? 親たちが感じている息苦しさを明らかにし、子育てを家庭という閉鎖した空間から、社会に開いていくことの必要性を訴え、子どもだけでなく親も「助けて」と言える社会にするために、できることを考えていく。

番組では、「子育ては大変!」というけれど、「自分の子どもを傷つけちゃうほど大変というのはよく分からない」という多くの視聴者のために、「子育てで追い詰められていく状況を会社の仕事に例えたドラマ」を制作。また、妻が子どもに手をあげてしまい、子どもが児童相談所に保護された夫婦のドキュメントでは、一見ごく普通の家庭で、子どもをかわいがっていた妻に何が起きたのか。夫はなぜ、妻の異変に気付かなかったのか? その夫婦に話を聞く。

さらに、専業主婦をターゲットにした託児所の取材では、親が「助けて」と言えない理由は、「親なのに」という罪悪感にあることが分かり、罪悪感はどこからくるのか、どうすれば取り払えるのかを考えていく。そして、社会に求められる支援とは何か? 子どもが一時保護などに至る前に、困っている親子を支える栃木県日光市の先進的な事例を紹介する。

横山は「お母さんは、みんな『完璧にしなきゃ』『子どもの成長が自分の一言で決まっちゃう』って思いながら育てていて、誰にも甘えられないでいる。でも本当はそうじゃなくて、『みんなで育てていくんだ』と、ゆとりを持つことが大事なんだと知ることができました。みんな初めてお母さんやっているんですから、できなくて当然。子どもや父親と一緒に成長していけばいいんだと思いました」と、子育ては母親だけでなくみんなでしていくものだと、あらためて実感した様子。

そして、「そのためには、周りの理解と協力が必要ですよね。この番組を通じて、父親が『子育てってこんなに大変なんだ!』って、少しでいいから感じ取り、行動に移してほしいなと思いました」と番組が気付きのきっかけになることを願っている。

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