東京都市大学 新型コロナウイルス対応で入試のグループディスカッションを小論文に変更

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大規模イベントが相次いで中止・延期を発表している。しかし大学入試を中止とする判断は非常に難しく、国公立大学の前期日程2次試験も、各大学とも厳重な体制を整えて実施された。全国の学校へ臨時休校を要請した政府も大学入試については中止までの言及はせず、「感染防止のための措置を講じたり、万全の対応を取って」という表現にとどめている。

東京都市大学は、2020年3月14日に実施予定の「センター利用入試(後期3教科グループディスカッション型)」の一部内容変更を発表した。この入試は、「センター3教科600点」「調査書10点」「グループディスカッション140点」の合計750点で判定する。用意された文献や資料を読んで行う「グループディスカッション」は特に重要な位置づけを担うが、大学はこれを、行政が自粛指標として示す「ワークショップなど対面でのコミュニケーションが前提となっている」ものに当たると判断。安全性を確保した上で入試の趣旨を維持するために、「小論文」に代替して実施することと決定した。

この変更により受験辞退を希望する場合には受験料を返金する。出願締切日は3月9日。それまで同大学では、今回の内容変更について、丁寧に説明して理解を得ていくとしている。

入試当日は、マスク着用や消毒液の多数配置はもちろん、120席の試験室は一人2メートル以上の間隔をとって40席の配置とするほか、換気機能をアップするなど、不安を払拭した体制で臨むという。先に実施した一般入試(中期)からは、大学入構口に医用工学科のサーモグラフィを設置、理工学系の大学ならではの対応も行っている。

参考:

【東京都市大学】3/14(土) センター利用入試〈後期3教科グループディスカッション型〉選考方法の一部変更について(新型コロナ感染拡大防止のための対応)

© 大学ジャーナルオンライン