アングラーの技量を問わず、バスとの出会いを確約してくれる心強い味方、我らがゲーリーワーム。そのさまざまなラインナップを、もっともっと有効活用するために、#ゲーリーつり部のそうそうたる面々が基本からシークレットまでをルアマガプラスの読者にも公開しちゃいます!! 今回ご登場いただくのはいぶし銀的釣りウマ・大石智洋さん。つり部きってのヤマセンコーの使い手が、春爆シークレットを伝授してくれました!!
【Profile】
大石智洋(おおいし・のりひろ)
かつては国内最高峰カテゴリーJBトップ50でも活躍した、真の釣りウマ。現在はTBCに参戦し、クラシックを2度制覇するなど輝かしい実績を誇る。2018年にアメリカンドリームを勝利したのは記憶に新しい。
ヤマセンコーってこんなワーム!!
皆さん、こんにちは。#ゲーリーつり部の大石智洋です。
今回のお題は『ヤマセンコー(ゲーリーインターナショナル)』。2インチから7インチまで、さまざまなバリエーションがあります。
水平フォールからキレのあるエスケープダートまでこなすヤマセンコー、そのアクションは「静」と「動」に分けて考えると理解しやすいでしょう。
止まっていたものが急に動き出す、また反対に動いていたものが急に止まるようなアクションは、一定の速度で動き続けているものより目に留まりやすくなります。
このようなメリハリのある動きを出せるベイトというのは多くありません。
狙う水深の目安は2〜3メートル!
さて春が近づきアングラーのテンションが上がってくるこの時期、水の中はまだ冬を引きずった状態であることが多く、速い動きよりゆっくりした「静」の動きが中心になります。
ただバスは確実に春を意識しているので、狙う場所は完全なるディープではなく、シャローの少し手前。水深にすると2〜3メートルぐらい。そのボトム付近をゆっくりとした動きで探ります。
オススメは4インチヤマセンコーのノーシンカーリグ。
4inに限らずヤマセンコーのキレのあるダート、そして水平フォールはノーシンカー状態が一番良い動きをします。
でも季節の変わり目となるこの時期は風が強く吹く日も多く、またボトムまで到達させる時間を考えると、たとえ高比重のゲーリー素材であってもノーシンカーリグでは少し扱いづらいケースもあるでしょう。
ノーシンカーの良さを損なわずにウエイトを背負わせるにはどうすれば?
そこで今回、もうひとつ紹介するのは、にゃん玉シンカーを使用した『ぶらぶらリグ』です。
カンタン便利な“ぶらぶらリグ”!!
にゃん玉シンカーのスプリングを外し、フックに引っ掛けるだけ。ここでテッドミラーシンカーというキーワードが思い浮かんだ方は、間違いなくオジサン、いやベテランです。
にゃん玉シンカーはフックのシャンク部分でブラブラした状態ですが、ロストすることはほぼありません。
このリグの最大の特徴はウエイトアップしたにも関わらず、ノーシンカーと同様に水平フォールすること。ネイルシンカーだとウエイトが偏るので水平フォールさせるのは難しいですよね。
ヤマセンコー4inの場合、キホンとなるにゃん玉シンカーのウエイトは1.3グラムと1.8グラムですが、少し重めの2.3グラムだとボディをローリングさせながら艶めかしく水平フォールします。この動きはノーシンカーリグでは出せません。
バイトが出ないときは3インチのファットヤマセンコーにサイズダウンさせてみてください。こちらをぶらぶらリグに仕立てる場合、にゃん玉シンカーは0.8グラムがベース。ローリング水平フォールを出したいときは1.8グラムをセットしています。
PEタックルシステムのアドバンテージ
タックルですが、私はPEラインを巻いたMLクラスのスピニングを使っています。PE0・8号にフロロリーダー8ポンド。PEラインを使うことで「静」のときに出るバイトを取りやすくしています。
アクションはとくに難しい技術を必要とせず、キャスト後ボトムまで沈め、5秒ぐらいステイさせたあと、軽く弾くようにヤマセンコーを動かすだけ。アクションさせたあとはまた5秒ぐらいステイ。この作業を繰り返します。
ほんの少しロッドを弾くだけで、ヤマセンコーは十分動いてくれます。ラインに引っ張られて、ヤマセンコーが上方向へトリッキーに動くのもPEラインを使う理由のひとつです。
ところでこのぶらぶらリグ、2インチや3インチのヤマセンコーでも効きますよ。ぜひ試してみてください!