「スカーレット」出演・稲垣吾郎が朝ドラ「青春家族」を振り返る。「役者を一生やっていきたいなと心に誓った」

NHK総合で放送中の連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜午前8:00=NHK大阪放送局制作)の3月4日放送回から、医師・大崎茂義役で稲垣吾郎が出演。稲垣は「連続テレビ小説への出演は、約30年以上前に出演した『青春家族』(第42作・1989年前期)以来でしたので、今回出演のお話をいただいてとてもうれしく思いましたし、びっくりしました」と出演が決まった際の心境を話す。

ドラマは、滋賀県の焼き物の名産地・信楽を舞台に、戦後の高度経済成長期に男性ばかりの陶芸の世界で、女性陶芸家の草分けとして歩み始める喜美子の姿を描くストーリー。稲垣が演じる大崎は、喜美子が病院で知り合う医師。息子の武志が病気になった際の主治医で、穏やかで親しみやすく、武志と喜美子を精神的にも支えていく役どころだ。

“朝ドラ”は「自分に特別なもの」だと言う稲垣。「(『青春家族』に出演した頃)まだ14歳だった僕は、部活をやっていたわけでも学校で優秀だったわけでもなく、褒められたことがあまりなかったのですが(笑)、共演者の皆さんが僕の演技やアドリブを褒めたり励ましてくださって自信になりました。その時、役者を一生やっていきたいなと心に誓ったんです。そういう原体験を作ってくれた“朝ドラ”にまたいつか出演したいと強く思っていたので、とても光栄です」と、“朝ドラ”への出演が、俳優として歩みだすきっかけとなったことを告白。

また、役柄については、「医師・大崎茂義という人物は一見風変わりに見えるかもしれませんが、何か突拍子もないことをするわけではなく、医者としての信念を持ち、理想と現実に苦しみながらも、ヒロイン・喜美子と息子の武志を支えていく誠実な医者だと思いながら演じています」と分析。そして、「第22週(3月2~7日)からの『スカーレット』については、内田(ゆき)チーフプロデューサーからいただいた言葉がすごく印象的でした。これから喜美子は息子の病気という苦難を迎えるわけですが、その中で、“生きる”ということをテーマにしたお話にしたいとおっしゃっていて…。希望や勇気、そして生きることを、視聴者の皆さんにもう一度考えていただく作品になるよう、その一部として貢献できたらいいなと思います」とメッセージを寄せている。

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