【MLB】大谷翔平を逃しスタントン獲得のヤンキース 辛辣NY紙が嘆き「過ちの残酷さが増す」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

スタントンは右ふくらはぎの張りで開幕は絶望的に…

 ヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手は右ふくらはぎの張りで開幕戦出場が厳しい状況になった。地元メディアは昨季もわずか18試合の出場に終わったスタントンの“不良債権”化を懸念している。

 スタントンは25日(日本時間26日)のワークアウトの終わりにふくらはぎに張りを感じ、翌日にMRI検査を受け怪我が発覚。ブーン監督も「厳しいかもしれない」と語っておりスタントンの開幕戦不在を頭に入れているようだ。

 2014年オフに当時所属したマーリンズと13年総額3億2500万ドル(当時で約351億1600万円)の超大型契約を結び期待通りの働きを見せない主砲に地元紙「NYポスト」は「スタントンの過ちの残酷さが増す」と過去の事例を挙げ、厳しい意見を浴びせている。

 1976年オフにレジー・ジャクソンを獲得し翌年に世界一、1996年にはマリアーノ・リベラのトレード話が浮上したが回避し世界一、2003年オフはレッドソックスとのカート・シリング争奪戦に敗れ翌年はライバルチームが世界一になったことを言及。

2017年に大谷獲得に失敗したヤンキースはスタントンを獲得

 記事ではポイントとなる選手の動向でチームの命運が左右した事例を上げ、スタントンの場合は2017年オフにヤンキースが獲得に失敗した大谷翔平投手と比較されている。当時ヤンキースは大谷の獲得に自信を持っていたが蓋を空ければ、大谷が選ぶ最終候補にも名前が入っていなかった。二刀流の獲得に失敗したチームはすぐさま方向転換しマーリンズからスタントンを獲得した。

 大谷はトミー・ジョン手術など怪我もあったが、今季は二刀流復活の年を迎え順調にステップアップしていることと比較し「(スタントン獲得の)この決断は改善を妨げている」と指摘。大谷を獲得できていれば「スタントンを獲得することはなかった」と断言している。

 さらに「より高額なエルズベリーになってきている」と1億ドル超の大型契約を結びながら度重なる故障で“不良債権”とされている男に例えている。スタントンにはまだ8年2億4400万ドル(約265億円)の契約が残されている。贅沢税など様々な問題を抱えるヤンキースにとってスタントンの存在は「影響が止まらない」と締めくくっている。(Full-Count編集部)

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