「ネガティブ思考」だと損ばかりする理由

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他人の言動をネガティブに捉えてしまう癖があり、敏感で傷つきやすい。そんな自分に居心地の悪さを感じていませんか?物事をポジティブに受け止められる前向きな人を見ると、うらやましく感じる方も多いと思います。

今回はネガティブな人とポジティブな人の違いを解説し、さらにネガティブ思考からの回復方法までを解説していきたいと思います。

■ポジティブとは?

まずは簡単にポジティブ、ネガティブの言葉の意味を解説します。

ポジティブとは「陽性」という意味。つまり物事を明るく考えたり、前向きに捉えたり楽観的に考えたりすることを「ポジティブ思考」といいます。

一方のネガティブは「陰性」になります。物事を悪い方向に考えたり、後悔が多かったり、悲観的に考える傾向があることを「ネガティブ思考」といいます。

ポジティブな人の特徴

では、そんなポジティブな人にはどのような特徴があるのでしょうか。ネガティブな人との違いを比較しながらご紹介します。

◇(1)失敗を次につなげる

例えば仕事で失敗してしまった時。もちろん「失敗」という経験自体はネガティブな出来事です。しかし、ポジティブな人は「次は同じミスをしないようにしよう。そのために何ができるのか」ということを考えます。

一方ネガティブな人は、「ああ失敗してしまった。自分はダメな人間だ」という思考で止まってしまいます。

◇(2)物事を多面的に捉えることができる

物事や事象の多くは多面性があります。

例えば「精神的に幼い」と聞くと多くの人が短所として見るでしょう。しかし、別の側面から見れば「ピュア、清らか」ともいえるわけで、長所とも捉えられるのです。

このようにポジティブな人は、別の側面から物事を捉える柔軟性があります。

◇(3)プレッシャーに強い

誰にでも願望はありますが、願望に対する向き合い方がネガティブな人とポジティブな人では異なります。

ネガティブな人は願望が願いや理想のまま終わってしまうことが多いのですが、ポジティブな人は願望を自分の中で達成事項とします。

しかし、決定するということは自分にプレッシャーをかけることでもあります。つまり、ポジティブな人にはプレッシャーに強い精神力があるのです。

◇(4)割り切りが早い

ポジティブな人が過去を振り返るときは「次につなげるための原動力」にする時だけです。なぜなら、過去には戻ることはできないと割り切っているからです。

一方ネガティブな人は、戻ることができないことを頭では理解しつつ、いつまでも「ああすればよかった」と考えてしまいます。

◇(4)目標がある

目標を山登りに例えてみましょう。

例えば「頂上に登る」という明確な目標があれば、その途中に何があってもなんとか乗り越えて頂上を目指せるものです。またゴールが決まっていると、そこに至るまでの過程はさほど気にならなくもなります。

ポジティブな人がときに強引で大ざっぱに見えるのはそのためで、ネガティブな人は過程にこだわってなかなか前に進めません。

■ポジティブがもたらす効果

ポジティブでいることによって、私たちには以下の3つの効果があります。

◇(1)健康でいられる

ここでいう「健康」とは身体だけでなく心も含めての健康です。

物事を良くない方向にばかり考えていると、次第に人生が虚しく感じられるようになり、メンタルの疾患につながることもあります。

また、悩んだりする時間が続くと睡眠不足になりやすく、そこから身体に不調が出ることもあります。健康であるためにポジティブ思考はとても大切なのです。

◇(2)人生が充実する

前述したように、ポジティブ思考は物事を次に進める原動力になります。失敗してもそれを前向きに捉えて次につなげることができれば、失敗も意味がある経験となるからです。

経験値を積むとさまざまなことに「もっと知りたい」という知識欲がわき、さらなる行動力となります。

知りたいことがたくさんあるということは、人生にわくわくすることがたくさんあるということ。わくわくした日常は人生を充実させてくれます。

◇(3)自己実現が可能になる

(1)のとおり、ポジティブ思考を身につけると心身が健康でいられます。

健康であれば行動する力がわいてきますので、さまざまなことに対する経験値が高くなります。そして、行動力があり経験豊富な人の周りには人が集まり、当人の承認欲求が満たされます。

マズローの5段階欲求のとおり、承認欲求が満たされることは、その上の自己実現欲求を満たすエネルギー源となります。

詳しくはこちら:心理学の「自己実現」とは?自己実現欲求を満たす6つの手順

ネガティブな気持ちからの回復方法

ポジティブ思考が良いことはわかっているものの、人間ネガティブな感情もあって当たり前です。そんな感情が生まれた時の対処法は3つです。

◇(1)どうすれば次に活かせるかを考えてみる

例えばミスをして上司に怒られたら、誰でも凹みますよね。しかし、落ち込みと自責で終わらせず、怒られた経験を次に活かす方法を考えてみましょう。

指摘されたことを紙に書き、いつも目につくところに貼る、独断せず報連相を徹底する、などミスを繰り返さない方法まで考えてみるのです。

◇(2)別の見方で考えてみる

英語を話せるようになりたくて通い始めた英会話教室に3カ月で行かなくなった。これはネガティブに考えたら「飽きっぽい性格」ということで自責感情につながります。

しかし、見方を変えると「切り替えが早い」「自分の感情に素直」と捉えることもできます。

自分に都合よく考えることに、過度に罪悪感を覚える必要はありません。自分に優しい捉え方ができないかを考えてみましょう。

◇(3)身体を動かす

考え事をしている時は左脳だけが活発に動いていますが、ストレスを溜めないためには右脳と左脳はバランスよく使うことが大切です。

運動や作業をする時には右脳を使いますので、この脳の特性を理解して左右の脳をバランスよく使いストレスを溜めないようにしましょう。

■ポジティブでいるための5つの習慣

最後に、できるだけポジティブ思考でいるために身につけるといい習慣をお伝えします。

◇(1)語彙を増やす

本や映画などから感性を刺激する言葉をたくさん浴びて、自分の中に語彙を増やしていきましょう。

語彙が増えると、ネガティブな感情をポジティブな側面から見やすくなります。

◇(2)趣味を持つ

一度落ち込んでしまうと、頭だけで切り替えようとしてもなかなか難しいものです。

「これをしていると楽しい」「スッキリする」という趣味を持つと、その趣味をすることで自然と切り替えができるようになります。

◇(3)太陽光を浴びる

可能な限り生活習慣を朝型にして太陽光を浴びるようにしましょう。ネガティブ思考の癖は気質や思考の癖もありますが、脳が疲労することによりネガティブな思考しか浮かばなくなることも一因です。

太陽光を浴びると脳疲労を防ぐセロトニンが出るとされているので、積極的に太陽光を浴びる生活を心がけましょう。

◇(4)目標を持つ

常に目標を持つようにしましょう。大きな目標の場合は挫折しやすいので、その達成のために細かく時間を区切って目標を設定することをおすすめします。

例えば「10年後に移住して農業をする」という目標では漠然としているので、3年後までに300万貯蓄、5年後までに資格取得、7年後に土地の下見に行く、など細かくできるだけ具体化するのです。

ポジティブになれば良いことづくめ

ポジティブ思考とは、自分に都合よく考えることではなく「自分に対して優しく接する思考」ということです。自分に優しくすることで自己肯定感が上がり、他人にも優しくできます。

ネガティブ思考の習慣を断ち切ることで人にも優しくなれるのですから、やらない手はありませんよね。今回の習慣作りや回復法も参考にしていただき、ポジティブ思考を手に入れましょう。

(小日向るり子)

※画像はイメージです