菊池が3回途中1失点で勝利投手 大谷は初安打を記録

日本時間2月29日、メジャーリーグではオープン戦16試合が行われ、マリナーズの菊池雄星はダイヤモンドバックス戦に先発。不本意な内容に終わった前回登板からピッチングを修正し、3回途中までダイヤモンドバックス打線を1安打に抑える力投を見せて勝利投手となった。一方、エンゼルスの大谷翔平はレンジャーズ戦に「4番・指名打者」でスタメン出場。1回裏の第1打席でオープン戦初安打となるタイムリーが飛び出し、2打数1安打1打点だった。

1回裏を内野ゴロ3つで三者凡退に抑えた菊池は、2回裏に2つの四球を与えたものの、3つの空振り三振を奪ってピンチを脱出。3回裏は9番ジョン・ヒックスをセンターフライに抑えたあと、1番スターリング・マーテイにエンタイトル二塁打を打たれたところで降板となり、二死後に3番エドゥアルド・エスコバーのタイムリーでマーテイが生還したため、1失点が記録された。3回途中まで45球を投げて被安打1、奪三振3、与四球2、失点1という内容で、チームが6対2で勝利したため、菊池にはオープン戦初勝利(1敗)が記録された。

94~96マイルの速球とスライダーを中心にピッチングを組み立てた菊池は「今日はスライダーを重視していた。良い感じで投げられたと思う」と手応えを感じた様子。Statcastのデータによると、昨季のスライダーの平均球速は86マイルだったが、菊池はこれが90マイル付近まで上昇すれば、より効果的なボールになると考えており、スライダーの高速化をテーマに練習や実戦に取り組んでいるようだ。

一方の大谷は、1回裏一死3塁のチャンスで迎えた第1打席でレンジャーズ先発のランス・リンからレフトへのタイムリーを放ち、オープン戦初安打を記録。3回裏の第2打席は再びリンと対戦して空振り三振に倒れ、5回裏に第3打席が回ってきたところで代打を送られて試合から退いた。2打数1安打1打点1三振で打率は.167となり、チームは7対2で勝利。3番手として登板したハイメ・バリアが3イニングを無失点に抑える好投を見せ、勝利投手となった。

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