市民団体「いしきを学ぶ会」 長崎県内事業の問題点考える

長崎県内の問題を学んだ勉強会=長崎市興善町、市立図書館

 市民団体「いしきを学ぶ会」は24日、石木ダム建設をはじめ市民から反対運動が起きている事業の共通点を考える勉強会を長崎市内で開いた。
 約60人が参加。国営諫早湾干拓事業、感染症研究施設バイオセーフティーレベル(BSL)4、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致などを取り上げ、市民運動に取り組む5人が登壇して問題点を指摘した。
 「有明海漁民・市民ネットワーク」の時津良治さんは「裁判で(排水門の開放を命じた)確定判決が出ても国は守らない。政治を変えるために声を上げるしかない」と訴えた。
 「BSL4施設計画の差し止めを求める会」の山田一俊代表は長崎大が建設中のBSL4施設について「住宅街に造る以上、徹底的な情報公開と住民の合意があってこそ可能ではないのか」と指摘した。
 石木ダム建設予定地の住民で事業に反対する炭谷猛川棚町議は「なぜ長崎県は変な問題ばかりあるのか。県民の世論と一緒に頑張っていきたい」と呼び掛けた。

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