東京五輪・野球 40人ロースター内の選手も出場可能に

日本時間2月29日、東京五輪の野球の各国代表チームにメジャー30球団の40人ロースター内の選出も出場可能となることが明らかになった。メジャーリーグ機構、メジャーリーグ選手会、世界野球・ソフトボール連盟が40人ロースター内の選手のうち、アクティブ・ロースター(26人)に登録されていない選手を各国代表チームに派遣可能とすることで合意に達した。3月にアリゾナで行われるアメリカ大陸予選にも適用されるという。

昨年11月に行われた「プレミア12」では、メジャー30球団の40人ロースターに登録されている選手を代表チームに招集できず、アメリカは4位に終わって東京五輪の出場権を獲得できなかった。今回の合意により、アクティブ・ロースターに登録されていないメジャー経験のあるベテラン選手やメジャー昇格を控えたプロスペクトなどを代表チームに招集することが可能となり、大会自体のレベルアップも大いに期待される。

たとえば、アメリカ代表は3月に行われる予選で、メジャー30球団の開幕ロースター(26人)に含まれないプロスペクトを集めて戦うことができる。マッケンジー・ゴア(パドレス)、ジョー・アデル(エンゼルス)、ケーシー・マイズ(タイガース)、ネイト・ピアソン(ブルージェイズ)、ジョーイ・バート(ジャイアンツ)、アンドリュー・ボーン(ホワイトソックス)、ディラン・カールソン(カージナルス)、マット・マニング(タイガース)といった面々がアメリカ代表の一員として予選を戦う可能性があるわけだ。ただし、メジャー30球団には選手の派遣要請に従う義務はないという。

アメリカ代表は2000年のシドニー五輪で、当時のプロスペクトだったベン・シーツ(元ブリュワーズなど)をエースとして決勝戦でキューバ代表を破り、金メダルを獲得した。もし予選を突破して本戦出場を決めれば、日本で開催される五輪の舞台で、各球団のプロスペクトが躍動する姿を見られるかもしれない。

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