画像はSMAP『心の鏡』より
元SMAPのリーダー・中居正広の退所をスクープした『週刊文春』(2月27日発売号)が、2月21日に開かれた「大成功の記者会見」の裏側を報じました。
自ら記者陣を出迎えて、まるでバラエティー番組の司会さながらに記者会見を仕切った中居の姿は、ファンならずとも「さすが! 中居くん」と唸らせました。
しかし、生中継を避けて収録された会見では、不仲とされる木村拓哉とのことも含めて、あらゆる質問に答えた形になってはいたものの、一番都合の悪い“ジャニーズ・タブー”ひいては“テレビと芸能界のタブー”には、どの記者も踏み込めなかった事実を『週刊文春』が暴いています。
会見から締め出されていた『週刊文春』は“内部”からリークを得たようです。
「『中居さんは私にとって永遠のアイドル』と前置きする記者や『この話がダメならNGと言ってください』と顔色を伺うレポーターもいた。事務所トップの藤島ジュリー景子社長や解散の引き金をひいたメリー会長、昨年7月に公正取引委員会が調査したジャニーズの“圧力問題”に関する質問は一つも出なかった」(会見を取材した記者)
また、「新しい地図」となった稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人と一緒に退所しなかった理由についても証言を取っています。
「当時、中居は旧知のプロデューサーなどに『3人のために残った』と話していました。芸能界の慣習を破った3人に不当な圧力がかからないよう自ら人質になったというのです」(テレビ局関係者)
そもそものSMAP解散の原因となった「ジャニーズ事務所内の確執」や、退所によって生じるデメリットの根源である「事務所とテレビ局の不適切な関係」には、一切触れられることはなかったわけです。
国民的スターとはいえ、芸能界を引退するわけでもなく、ただ所属事務所をやめて独立するだけの会見が、まだまだ国民の関心事になってしまうのは、 こういった“タブー”がいまだに根深い証左ではないでしょうか。
<これからの人生、お互いに前に進もう>
これは木村拓哉が事務所を通じて中居に送ったとされるメッセージですが、『週刊文春』が木村に直撃取材した3時間後に出されたものです。
ただ、このメッセージは、ファンも含めてすべての人が見ることを前提としています。本当に中居に届ける言葉であれば、中居が元SMAPのメンバー4人に送った退所報告に返信すればいいだけですが、これには木村は返事をしていないというわけです。
中居自身は「半分は返事がなかった」と会見で口にしましたが、『週刊文春』によれば、稲垣や香取もすぐに返信しており、唯一、返事がなかったのは木村だけだそうです。
「あえて『半分』と言ったのは中居の配慮でしょう」(中居の知人)
『週刊文春』はさらにこの“中居の知人”からこうコメントを取っています。
「『あの時、木村が裏切らなかったらなあ』とぼやくこともあった」
もし今でも、中居にその無念が残っているとすれば、SMAP復活はもとより、「ツートップ」が並び立つ日は遠いかもしれません。(文◎編集部)