外国漁船の拿捕減 漁具の押収は増加 2019年、九州・山口沖

 水産庁九州漁業調整事務所は25日、2019年に九州・山口県沖で実施した外国漁船の取り締まり状況を発表した。漁船の拿捕(だほ)件数は前年比2件減の1件、違法設置とみられる漁具の押収件数は同比6件増の10件だった。
 拿捕1件は、無許可操業をしていた韓国のイカ釣り漁船。違法設置とみられる漁具押収10件はいずれも韓国漁船で、内訳は刺し網4件、はえ縄3件、篭(かご)2件、アナゴ筒1件だった。
 同事務所は違法設置が増えた背景として、「排他的経済水域(EEZ)の境界付近に漁場が形成され、その魚群を追って外国漁船がEEZ内に入ってきた可能性がある」などとしている。

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