鷹の開幕投手は決まらず… 有力候補の東浜4被弾、森ヘッド「あがきたい」

ソフトバンク・千賀滉大(左)、東浜巨【写真:福谷佑介、藤浦一都】】

工藤公康監督「候補であることは間違いないですが、まだ、誰にも伝えていない」

 ソフトバンクの開幕投手が決まらない。29日、改称されたPayPayドームの初陣となった阪神とのオープン戦。無観客で行われた一戦に東浜巨投手が先発した。

 千賀が右前腕部の張りでファーム調整となり、開幕が微妙となっているソフトバンク。その代役として開幕投手の有力候補の1人に挙がるのが東浜だ。その右腕は変化球で4本塁打を浴びて、4回4失点。工藤公康監督は「候補であることは間違いないですが、まだ誰にも伝えていない」と語り、開幕投手の決定は先送りにした。

 開幕投手の大本命だった千賀は宮崎キャンプの終盤からノースロー調整が続いている。キャンプ序盤も右ふくらはぎの張りで出遅れており、3週間後に迫った開幕戦での登板は、長いシーズンを戦う事を見越した上では厳しいと言わざるを得ない。

 それでも、森浩之ヘッドコーチは「もう少しあがきたい。もうちょっと待って欲しい」と語っており、ギリギリまで千賀の回復具合を見極めたい考えでいる。このままであれば、東浜が開幕投手となる可能性は高い。ただ、ソフトバンク首脳陣は万が一に賭け、開幕投手の決定を先送りにしている。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

© 株式会社Creative2