ミュージカルでの力量が注目される吉沢亮

俳優の吉沢亮が、11月9日開幕の「プロデューサーズ」(東京・東急シアターオーブ、12月6日まで)で、ミュージカルに初挑戦することになった。

一部スポーツ紙によると、同舞台は、1968年公開の映画のミュージカル版。映画でメガホンを執ったメル・ブルックス監督が脚本・演出・作曲などを担当し、01年の「トニー賞」で12部門を受賞した。

ブロードウェーの落ち目のプロデューサー・マックスが、気の弱い会計士・レオと組んで、出資者から資金をだまし取る詐欺を思いつき、史上最悪のミュージカル製作に乗り出す姿を描くコメディーで、日本でもこれまでに2度上演。

今回は福田雄一氏が演出を担当し、マックスを井上芳雄が演じ、吉沢は大野拓朗とのWキャストでレオを演じる。「吉沢といえば、これまでインタビューでも語っているが、7年前の主演舞台で客がガラガラ。そのことが本気で俳優業に取り組むようになったという。それだけに、舞台には思い入れがあるようだが、すでに、主演する来年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の撮影が始まっている忙しい時期にもかかわらずミュージカル初挑戦を決意。事務所も吉沢の決断を後押ししたようだ」(演劇業界関係者)

昨年公開された出演映画「キングダム」では2役を演じ分け、「第62回ブルーリボン賞」では助演男優賞を受賞。今年1月にには、4月から放送されるTBS系ドラマ「半沢直樹」のスピンオフ作品「半沢直樹II・エピソードゼロ」で主演をつとめた。

「映像作品での力量はすでに証明されているが、舞台ともまた違うミュージカルでの力量が気になるところ。今回の演技次第では、大河の撮影終了後、大きなミュージカル作品のオファーが舞い込むのでは」(芸能記者)

大河放送前にステップアップするチャンスをゲットできたようだ。

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