楽天移籍の涌井秀章が古巣ロッテ相手にZOZOマリンで先発 4回6K1失点の“熱投”

楽天・涌井秀章【写真:荒川祐史】

初回に井上に適時打を許したが、2回以降は無失点に凌いだ

■ロッテ – 楽天(オープン戦・1日・ZOZOマリン)

 ロッテから楽天に金銭トレードで移籍した涌井秀章投手が1日、ZOZOマリンスタジアムで行われた古巣とのオープン戦に先発。4回72球を投げて2安打6奪三振2四球1失点だった。初回に昨季までの同僚井上晴哉内野手に適時打を許すも、その後は立ち直った。

 昨季まで6年間在籍した古巣が相手で、球場もZOZOマリン。楽天のユニホームに身を包んだ涌井が先発。1回に手痛い失点を喫した。1死から角中に中越え二塁打を許すと、2死三塁から井上に142キロを捉えられ、左越え適時安打を浴びた。

 しかし、ここから踏ん張った。2回は先頭の中村奨に死球を与えたが、続く安田の深い当たりの飛球を中堅・小郷が好捕して併殺に。昨年までの“恋女房”田村を空振り三振に仕留めた。3回も福田光を三振、福田秀を三飛、角中には四球を与えたもののマーティンを二ゴロに仕留めた。

 4回も力投した。第1打席で適時打を浴びた井上を空振り三振。レアードも空振り三振、中村奨を二ゴロに仕留め、降板した。奪った三振は6つ。1失点したものの、力のこもった投球だった。

 2004年ドラフト1位で西武に入団した涌井は2013年オフにFA権を行使してロッテに移籍。6年間在籍し、2015年に15勝を挙げて自身3度目の最多勝に輝くなどエースとして活躍した。しかし昨季は18試合に登板、3勝7敗、防御率4.50とふるわず、オフに金銭トレードで楽天に加入した。33歳の右腕は完全復活を期して16年目のシーズンを迎える。(Full-Count編集部)

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