【MLB】「見えないことが見える」―指導者イチローがチームPO進出の“鍵”、地元紙が特集

マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:Getty Images】

今年はコーチとしてスプリングトレーニングに臨むイチロー氏

 マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏がスプリングトレーニングで今年はコーチとして選手たちを指導している。地元紙「シアトルタイムズ」はイチロー氏がコーチとしてチームへもたらす影響の大きさについて紹介している。

 同紙は「他の人には見えないが、彼に見えることがある。イチローは、マリナーズのコーチとして、スムーズに移行している」との見出しで“指導者イチロー”の様子を特集。46歳にしてマリナーズで新たな役割を担うイチロー氏は指導者としてチームにすっかり溶け込んだようだ。

 スコット・サービス監督もこのように語っている。

「彼は、上手く推移してるよ。若い選手の話を良く聞いて、彼らのことをだんだんと分かってきてる。彼は、若手のことをとても気に入っているようだ。僕は、良く言ってるんだけど、彼(イチロー)には、他の人が見えないことが、見えるってね」

「それは、通常、他の人が気付かないことだけど、彼が、野球に勝つためにとても重要だと思っていることだ」

イチロー氏のコーチとしての手腕に地元紙も期待

 記事は、イチロー氏が指導をするにあたり誰から見ても明らかなことをわざわざ指摘する必要はないとのスタンスでコーチを行っていることも紹介。まさに「他の人が見えないこと」を若手に指導しているようだ。そして次のように続けた。

「彼が若手に、彼が勝つために重要であることを伝授することができれば、18年出場していないプレーオフ出場出来るかもしれない」

 マリナーズはイチロー氏のルーキーイヤーの2001年以来、18年間プレーオフに出場していない。“指導者イチロー”への期待は大きい。(Full-Count編集部)

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