県内、新たに3人感染 50代女性はホットヨガ利用

記者会見する県の担当者=県庁

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、県内で1日、新たに3人の感染が確認された。感染者は相模原市在住で自営業の50代夫婦のほか、県鎌倉保健福祉事務所管内(鎌倉、逗子、三浦市、葉山町)に住む50代の女性。この女性は2月27日に感染が判明した70代女性と同居する娘で、母親の方は病状が悪化し重篤な状態という。クルーズ船の乗船者を除く県内の感染確認者は27人となった。

 相模原市によると、夫婦は2月19日に倦怠(けんたい)感を覚え、発熱などが続くため25日に2人で市内医療機関を受診。さらに27日に市内の接触者外来を受診し、28日にPCR検査を受け、3月1日にいずれも陽性と判明した。2人とも解熱し軽症のため、自宅療養している。

 2人に直近の渡航歴はなく、関係者の感染が確認された相模原中央病院(中央区)やJR相模原駅(同)との接点は見当たらず、市は「市中感染の可能性が高い」としている。

 市は夫婦と同居する成人の息子2人や最初に受診した医療機関の関係者の疫学調査を進めている。

 一方、県によると、50代女性は2月14日に頭痛などを訴え県内の医療機関を受診。その後、感染が確認された母親との濃厚接触者としてPCR検査を受け、28日夜に陽性と判明し、29日に別の県内医療機関に入院した。現在は解熱したが、肺炎の症状があるという。

 女性は19、20日に千葉県船橋市在住の20代の息子宅を訪問しており、同市保健所の検査で3月1日、息子の感染が確認された。

 女性は2月13、22日の2回、鎌倉市内の「ホットヨガスタジオLAVA鎌倉店」でレッスンを受講。同店は3月1日から同7日まで店内消毒のため臨時休業するとともに、女性と同じ日に受講した利用者の健康調査を実施しているという。

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