プライス放出&セール出遅れのRソックス オープナー採用か

デービッド・プライスをトレードでドジャースへ放出し、エース左腕のクリス・セールが調整不足により開幕に間に合わないレッドソックスは、開幕ローテーション5枠のうち1~2枠について、オープナー戦法を採用することが有力視されている。今オフ、新しくチーフ・ベースボール・オフィサーに就任したチェイム・ブルームは、オープナー戦法を初めて本格採用したレイズ出身であり、その経験をロン・レネキー暫定監督ら首脳陣に伝えているようだ。

今季のレッドソックスは、セール、プライス、エドゥアルド・ロドリゲス、ネイサン・イバルディ、マーティン・ペレスという5人で先発ローテーションを形成する予定だったが、このなかからプライスがトレードで放出され、セールはキャンプ前のインフルエンザと肺炎の影響によって調整が遅れている。よって、ロドリゲス、イバルディ、ペレスの3枠しかローテーションが埋まっておらず、少なくとも1枠、最大2枠でオープナー戦法を採用する可能性が高まっている。

調整が遅れているだけのセールの離脱は長期化しない見込みであり、レッドソックスは先発投手を新たに外部から獲得することは検討していないと見られる。レネキーら首脳陣は、すでにブルームからオープナー戦法について簡単なレクチャーを受けており、それがベストであると判断した場合は、オープナー戦法を採用する準備もできているようだ。ただし、レネキーは「もし先発4番手や5番手を担える人材が見つかれば、(オープナー戦法ではない)別の方法を取ることになるだろう」とも話しており、オープン戦のなかで各投手の適性を見極めていくことになる。

ヘクター・ベラスケス、マット・ホール、ライアン・ウェバー、クリス・マッザ、フィリップス・バルデスらに加え、招待選手のブライアン・ジョンソンなど、先発タイプの投手がいないわけではない。彼らにとっては、オープン戦で実力をアピールし、開幕ローテーション入りするための大きなチャンスと言えそうだ。

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