左肘違和感のレイズ・スネル 次回の登板予定を回避へ

2018年のサイ・ヤング賞受賞者であるブレイク・スネル(レイズ)は、日本時間2月27日のオープン戦に登板した際、「1年前より良い状態」と手応えを口にしていた。しかし、翌日になって左肘の違和感を訴え、ケビン・キャッシュ監督は日本時間3月1日にスネルが左肘にコルチゾン注射を受けたことを明らかにした。キャッシュは「必要以上に心配はしていない」と語ったが、スネルは次回の登板予定を回避する見込みとなっている。

スネルは前回登板で自身の全4球種を投げ、好感触を得ていた。しかし、キャッシュが「ピッチングは良い感じだったみたいだけど、身体のほうは望んでいた状態ではないみたいだ」と語ったように、左肘の違和感を訴え、コルチゾン注射を実施。スネルは昨季、左肘の遊離体除去手術により約2ヶ月の戦線離脱を強いられており、レイズはその点も考慮して、スネルに無理をさせない方針を徹底している。

スネルによると、前回登板のあと、通常よりも強い張りを感じていたという。また、練習に支障が出ない程度の痛みも2週間ほど感じていたようだ。キャッシュは、今回のコルチゾン注射が大きな故障の「予防」的な意味合いも含んだものであることを強調。スネルの左肘に構造上の問題はなく、コルチゾン注射によって痛みが治まれば、レギュラーシーズンに向けての調整を再開できる予定となっている。

スネル自身は、日本時間3月27日に行われるパイレーツとの開幕戦に間に合うだろう、と楽観的に考えている。しかし、球団はスネルのコンディション調整に万全を期す方針であり、100パーセントの状態でなければ戦列に復帰させるつもりはないようだ。今季も優勝争いを目指すレイズだが、スネルを無理に開幕に間に合わせるのではなく、長期的にエースとして活躍してもらうことを最優先に考えている。

キャッシュは「まずは彼がマウンドに戻ったときにどんなピッチングをするか、だね」とコメント。2018年のサイ・ヤング賞受賞者は、無事にレギュラーシーズン開幕を迎えることができるだろうか。

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