黒人女性を起用し「ツヤッツヤのサラッサラになりたい」と広告 『差別的意図はありません』と販売元は弁明するが、いいえ、これは差別です!

アルマダスタイル公式見解

黒人女性が起用されたヘアトリートメントのポスターが「差別的」だとしてネット上で物議を醸しています。これを受けて、販売元が公式サイトで『差別的意図はありませんでした』と謝罪するも「ダメだと分からないことこそが問題」「意図していなかったは、言い訳にもなりません」といまも事態は収まっていないようです。

問題となったのは、ヘアケア商品を扱う企業「アルマダスタイル」の広告ポスターでした。ヘアサロンで取り扱われる「電子トリートメント」の広告で、ポスターには黒人女性が起用されています。

女性の右側には『ツヤッツヤのサラッサラになりたい』といったキャッチコピーが印刷されているのですが、これに対し「差別的」といった指摘が相次いだようでした。

こうした声を受け、アルマダスタイルはTwitterで謝罪。ポスターについて『差別的意図はありませんでした』と釈明するも『当該広告物に関しては至急回収致します』としています。

しかし、この謝罪に対しても非難の声が寄せられる事態となっているようです。

Twitterなどでは「差別的な意図はなかったのかもしれませんが、“差別的な意思”はしっかり伝わりましたよ。潜在意識でしょうか。ダメだと分からないことこそが問題なのです」といった声をはじめ、

「差別になるってことを知らなかった事が恐ろしいのです。このポスターができあがり、張り出される前に、誰かひとりでも“これは差別”と気づけなかったこと。そこを、よく考えていただきたいと思います。知らなかった、意図していなかったは、言い訳にもなりません」

「差別的意図はありませんでしたって言えるあたりがこの会社の潜在的差別意識を表している。セクハラ親父と同じ感覚なんだろうね。え? これってアウトなの、日常的にやってるんだけど…って会社」

「差別的な広告を掲載したので謝罪します。だけでいいです。怒られた理由が“不快だから”だと思ってる時点で、どのみち何にも分かっていない」

といった厳しい声が寄せられていました。

しかし、その一方で、

「え? 全く問題無いです。これ、回収したらかえって問題になりますよ。ツヤッツヤのサラッサラになりたいのは、誰でも同じでしょ? これが“問題ある表現”って言ったら、それの方が問題です」

「何も不適切ではない。謝罪も撤収も必要無い。イチャモンに負けないで」

「俺は全く差別だとは思わないしね。いろんな人がいるもんだなぁ」

「このポスターを差別だなんだと騒いでいる奴は根底に黒人に対してそういう意識があるってことやで。いやー怖いねぇ」

「回収する必要も謝罪する必要もないと思います」

などといった声も見受けられ、今もなお賛否両論の意見が寄せられる状況となっているようです。(文◎絹田たぬき)

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