「病室で念仏を唱えないでください」で連ドラ初レギュラー出演! 超個性派女優“うらじぬの”とはどんな人?

「病室で念仏を唱えないでください」で連ドラ初レギュラー出演! 超個性派女優“うらじぬの”とはどんな人?

現在放送中のドラマ「病室で念仏を唱えないでください」(TBS系)で、救命救急センターの看護師・長見沙穂役を演じるうらじぬのさん。主演の伊藤英明さんをはじめ、ムロツヨシさん、中谷美紀さんと実力派キャストが名を連ねる今作だが、その中でもつい目線が行ってしまう不思議な存在感を醸し出している。

うらじさんは数々の舞台での活躍を経て、2019年にドラマ「フルーツ宅配便」(テレビ東京)にデリヘル嬢役で出演し、その強烈なインパクトが話題に。さらに「猪又進と8人の喪女~私の初めてもらってください~」(関西テレビ)では喪女役を演じるなど、難しい役どころを持ち前の存在感で好演。今作で、満を持しての初の連続ドラマレギュラー出演となった。

取材当日、スタジオのコンクリート壁に映える緑色を基調としたおしゃれな衣装で迎えてくれたうらじさん。「すてきな衣装ですね」という周囲の声に対して、「これ最寄りの古着屋さんで買ったんです。全身で1000円なんですよ(笑)」と自身でコーディネートしたことを明かし、スタッフや取材陣を驚かせてくれた。

■連続ドラマ初レギュラー出演へ

連ドラのレギュラー出演が決まった時の感想をうかがうと「月並みですが、まさか自分がこんなすてきな作品に出られると思っていなかったので本当に光栄です。両親に報告したら、驚きながらも出演を喜んでくれました。『伊藤英明さんと共演するの!?』って」と、謙虚な言葉を口にした。現場の雰囲気については「伊藤さん演じる松本照円はとてもおちゃめな部分があるのですが、カメラが回ってなくても常にあんな感じです(笑)。中谷さんや、ほかのキャストの皆さんもとても気さくで、撮影の合間でも作中と同じように和気あいあいとしています。居心地がいいですし、とてもやりやすいです。特に仲良くさせていただいてるのは、同じ看護師役の土路生優里さんですね。役柄の立場も似ているので、よくお話します」と現場の楽しい様子を語ってくれた。

個性が強いキャストたちの化学反応からも目が離せない今作だが、その中でもうらじさんはしっかりと存在感のあるキャラクターを演じている。そこで、長見を演じる上で意識していることを聞いてみると「あまり表情を動かさないようにしています」という意外な答えが。「私は顔に特徴があるタイプなので、あえて表情全体は動かさずに眉毛だけ動かしたりして感情を表すようにしています」と、細かい表情の変化で共演者とのバランスを取っていることを明かしてくれた。たしかに松本をたしなめる時やあきれている時の表情など、眉毛を釣り上げているシーンが幾度となくある。共演者とのバランスを考え、上手に押し引きをする彼女のセンスを垣間見ることができた。

■謎に包まれたプロフィール…

うらじさんのプロフィールは、人一倍異才を放っている。劇団子供鉅人の劇団員でもあり、その入団オーディションで「ひとりライオンキング」を披露し劇団員に衝撃を与えたという。さらに、ドラムを演奏したり俳句を詠んだりと、趣味の幅がとても広い。驚いたことに、後楽園ホールでプロレスデビューをした経歴まであるのだという。そんな多趣味なうらじさんが、何がきっかけで女優への道を歩み始めたのかを尋ねると「小学校の時に授業でアウストラロピテクスについて調べて、クラスで発表することになったんです。ほかのクラスメートは、資料などを作って発表していたんですけど、私はペアを組んだ男の子と何か面白い方法はないかと相談して、“アウストラロピテクスを演じる”という方法に至ったんです。最初は男の子がアウストラロピテクスをやってくれると思ってたんですけど、なぜか私が演じることになって…(笑)。それが最初の演技経験となりました。そこで女優を目指すことを決意したわけではないのですが、授業が終わった後にみんなから『楽しかったぞ!』と言ってもらえて、演じるって楽しいなと思うきっかけになりました」と人生初の演技体験について語ってくれた。

「中学校では短歌俳句部に入っていたのですが、顧問の先生が途中で飽きてしまったのか、いきなり演劇部に変わっちゃって(笑)。でも、楽しそうだなぁと思ってそのまま続けたんです。その流れで高校に入っても演劇部に入部して、いろいろな舞台を見に行きました」と自身の経歴について振り返ったうらじさん。どんな状況でも“楽しそう!”と物事をポジティブに捉える前進力と、“なんでもこい!”という懐の広さを持つ彼女だからこそ、難しい役どころも演じ切ることができるのかもしれない。また、「学生の時は俳句を寄稿していたのですが、今はなかなか…。飲料メーカーの俳句募集とか、サラリーマン川柳とかをいつもうらやましいなと思いながら見ています。最近は自分の経験から『俳句を詠んでほしい』と言っていただける機会もあるので、本格的に始めてみようかなと真剣に考えています」と新たなチャレンジの可能性も示唆してくれた。

最後に、今後の目標について「まずはいろいろな役に挑戦したいです。そこからたくさん吸収して、もっともっと成長していけたらと思います!」と力強く宣言。うらじさんの誰にもまねできない個性が、今後どんな作品で発揮されていくのか目が離せない。

【番組情報】


「病室で念仏を唱えないでください」
TBS系
金曜 午後10:00~10:54

TBS担当 A・M

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