障害「人ではなく環境にある」 アルカスでバリアフリー研修

南部さん(右)から視覚障害者の誘導を学ぶ参加者=アルカスSASEBO

 長崎県佐世保市三浦町のアルカスSASEBOは2月26日、ソフト面のバリアフリーに関する研修会を開き、職員やホールボランティア「サーブ」のメンバー約30人が、理解を深めた。
 誰もが楽しめるホールづくりの一環。一般社団法人「日本障害者舞台芸術協働機構」(大阪)の代表理事、南部充央さん(44)が講師を務めた。
 参加者は、「排除」ではなく「配慮」を考えるグループワークを体験。メンバーに身体・聴覚・視覚障害者がいた場合にどうするのかを考えた。
 南部さんは▽障害は人にあるのではなく、環境にあると認識を変える▽障害それ自体や、その人にとっての障害が何かを知る-などを強調。参加者は視覚障害者の誘導も体験し、運営スタッフとしての心構えを学んだ。
 サーブのメンバー、永江登代子さん(69)は「障害がある人のことをもっと知ることが重要だと思った」と話した。

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