メルセデス・ベンツCLAに、エントリーと高性能版の両端グレードが追加設定

 2019年に第2世代へと進化したメルセデス・ベンツの最小4ドアクーペ&シューティングブレークの『CLA』に、エントリーモデルの『CLA180』と、公道での気持ちの良いドライビングに焦点を当てた高性能モデル『メルセデスAMG CLA35 4MATIC』が登場。2月27日より予約受注が開始されている。

 メルセデスの新世代FFプラットフォーム“MFA2(モジュラー・フロントドライブ・アーキテクチャー2)”を採用し、6年ぶりのフルモデルチェンジを果たした『CLA』は、初代と同様に流麗な4ドアクーペのボディを基本に、後部ルーフをなだらかに傾斜させたシューティングブレークとふたつのバリエーションを用意。

 さらにAI音声認識技術を採用した対話型インフォテインメントシステム“MBUX(メルセデス・ ベンツ ユーザー エクスペリエンス)”や、旗艦『Sクラス』に準じた最新の安全運転支援システムを採用するなど、多くの機能を取り入れている。

 その最新世代『CLA』に追加されたエントリーグレード『CLA180』は、先代モデルから14PS向上した最高出力136PS、最大 トルク200Nmを発生する1.33リッターの“M282”を搭載。

 このエンジンに採用されるデルタ形シリンダーヘッドは、その名のとおり三角柱型のシリンダーヘッドを横に寝かした形状となり、高さ方向にデメリットが出る一方、幅や重さを削減することが可能となり、フロントエンジンベイ内の軽量化、省スペース化が果たされた。

 これに組み合わされるトランスミッションも、FFモデルの基幹車種『Aクラス』などと同様の7速デュアルクラッチ・トランスミッション“7G-DCT”を採用。ダイレクトな変速を実現しながら振動も抑える優れたセッティングが施され、今やDセグメントの主軸である『Cクラス』に迫ろうかというボディサイズを持つ『CLA』を俊敏に加速させる性能を有している。

『CLA』に追加されたエントリーグレード『CLA180』は、先代モデルから14PS向上した最高出力136PS、最大 トルク200Nmを発生する1.33リッターの”M282″を搭載
4ドアクーペ、シューティングブレークともに、先代モデルを大きく上回る後席空間を実現
『CLA35 4MATIC』は、アルミプレートや2本のアンダーブレース追加でねじり剛性を強化

 一方、ラインアップ中のトップグレードとなる『CLA35 4MATIC』は、先に登場した『A35 4MATIC』と同様に前輪駆動アーキテクチャー用の高出力エンジン、トラクションを確保する4輪駆動システム、高い剛性とアジリティのためのシャシー補強やサスペンションセッティングなど、ハイパフォーマンスモデルにふさわしいメニューが導入されている。

 その一方で、快適性も損なうことがないようクルマの挙動と対話しながら、気持ち良くドライビングすることに焦点を当てた新しいモデルシリーズとされているのも特徴で、最高峰の『メルセデスAMG 45シリーズ』より戦略的な価格設定ともなっている。

 最高出力306PS、最大出力400Nmを発生する2リッター直列4気筒ターボの“M260”は、低回転域での力強く自然なレスポンスと、中高回転域での伸びやかな加速感を両立させるためツインスクロールターボチャージャーや、可変バルブリフトシステムのCAMTRONIC(カムトロニック)を採用。

 7速のAMGスピードシフトDCTは全速度域でのきわめて自然な加速性能に加え、素早いシフトとシフトアップ時の最適なギアのつながりが得られるようにセッティングされ、ダイナミックで気持ちの良い加減速を実現する。

 さらにエグゾーストシステムには自動制御のフラップを装備しており、選択したドライブモードに応じてバランスの取れた音色から、ドライバーの感性を刺激するモータースポーツ譲りのエグゾーストサウンドまで、自由に切り替えを行うことが可能となっている。

 CLAの各モデルは2020年3月、CLAシューティングブレークの各モデルは同5月頃のデリバリーが予定され、価格は446万~695万円となっている。

エンジン、トランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリングの制御が変更可能な5つのモードを備える
最高出力306PS、最大出力400Nmを発生する2リッター直列4気筒ターボの”M260″
サーキット走行時に80件以上の車両データ(車速、加速度など)を常時記録可能な”AMGトラックペース”も装備する

メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp

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