2020年F1プレシーズンテスト中、ウイリアムズF1チームが搭載するメルセデス製パワーユニット(PU/エンジン)にトラブルが複数回発生し、ドライバーがマシンをとめるシーンがあったが、テスト最終日にも問題が発生していたことが分かった。
テスト1最終日とテスト2の初日、ニコラス・ラティフィはパワーユニットのトラブルにより、コース脇でマシンをとめた。ジョージ・ラッセルは、テスト6日目最終日にも問題が起きていたと、後に明かした。
「午後にエンジンに小さな問題が発生した」とラッセルはCrash.netに対して語った。
「おかしな音がして、パワーが落ちていった。公式に発表されたのかどうか知らないけど。レースシミュレーションを2回する予定だったが、1回半しかできなかった」
メルセデスワークスチームも、プレシーズンテスト中にパワーユニットの問題に見舞われている。しかしラッセルは、メルセデスのパワーユニット部門が、開幕戦オーストラリアGPまでに問題を解決するはずであり、心配はしていないと語った。
「メルセデスは(テストで)限界までプッシュしているんだ。ファクトリーに戻って、すべてのデータを確認するはずだよ」
「僕のやるべきことはマシンに乗り込んで走ることであり、この(パワーユニットの)問題はメルセデスの人たちの仕事だ。理想的な状況ではなかったが、時にはこういうこともある」
ウイリアムズのチーム副代表クレア・ウイリアムズは「(パワーユニット部門の)メルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレインズが、レースが始まる前に問題を解決してくれると信じています」とコメントした。
「私たちは忙しいプログラムを組み、やるべき作業がたくさんあったので、(問題が起きたのは)少し残念でした」
「思っていたほどの走行距離を走れなかったことは残念です。メルボルンに向けて最善の準備ができなかったことになりますから」
一方でクレアは、ウイリアムズは2019年より進歩を遂げたという感触を持っており、「マシンは昨年型よりよさそうですし、今後もマシンを改善し続けます。オーストラリアで走るのが楽しみです」と語っている。