感染疑いの8件は陰性 佐世保市議会で市長

 長崎県佐世保市の朝長則男市長は2日の市議会本会議で、新型コロナウイルス感染の疑い例は2月末までに市内で8件あったが、いずれも検査で陰性だったと明らかにした。
 また1月27日から1カ月で、九十九島パールシーリゾートと九十九島動植物園で、計160団体延べ約9300人のキャンセルが出たと説明した。
 感染拡大に伴い中国の港で乗客を降ろして航行中のクルーズ船を2日に佐世保港で受け入れた経緯について「クルーズ拠点港の役割として人道的見地から手助けしなければならない立場もある」と理解を求めた。同船は補給のため三浦岸壁に着岸。乗員は約560人。港の一部エリアで作業し、午後6時ごろ出港した。
 市長は、感染疑いのある人を専門的に診察する「帰国者・接触者外来」の医療機関が、相互支援する態勢を組んだことなども報告した。

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