ソフトボール 男子U18W杯 日本4年ぶり世界一 小笹(大村工高)、小山(佐世保西高)活躍

世界一に輝いた(右から)佐世保西高の津本監督、大村工高の小笹、佐世保西高の小山(写真は提供)

 ソフトボールの第13回男子U18ワールドカップ(W杯)は2月22日~3月1日、ニュージーランド・パーマストンノースで行われ、小笹慶斗(大村工高3年)と小山竜加(佐世保西高2年)の県勢2人がメンバー入りした日本代表が全勝優勝を果たした。日本は2016年以来、4年ぶり3度目の世界一。
 世界ランキングに基づいて出場12チームを二つのグループに分け、総当たりのオープニングラウンド(1次リーグ)を実施。各グループの上位3チームがスーパーラウンド(2次リーグ)に進み、その上位2チームが優勝決定戦で競った。
 日本は初戦で開催地のニュージーランドに12-1で大勝。1次リーグを5試合計53得点、5失点で1位通過した。2次リーグもアルゼンチン、オーストラリア、チェコの難敵を相次いで倒して優勝決定戦へ。最後はオーストラリアの再挑戦を9-2で退けた。
 小笹、小山の県勢も走攻守それぞれの持ち味を発揮。2人とともに総務担当スタッフとして代表入りした佐世保西高の津本大貴監督は「16人の選手しか経験できない貴重なこと。あのメンバーだったから優勝できたと言われるように、今まで以上にソフトと向き合い、言動にも気をつけないといけない」と話した。

 ■「挑戦者として戦えた」 長崎県勢、持ち味発揮

 世界一メンバーとなった小笹(大村工高3年)と小山(佐世保西高2年)。高校の卒業式が行われた1日に優勝を決め、卒業証書のかわりに金メダルを手にした小笹は「目標の一つだった。チャレンジャーとして戦えた」と振り返った。
 小笹は慣れない一塁の守備を無難にこなすと、打っては主軸として貢献。今回つかんだ大きな“勲章”を胸に、4月からは、6年後に国体開催を控える宮崎の実業団、旭化成でプレーする。今後が楽しみなホープは「チーム内からも海外の選手からも学ぶものが多かった。これからはトップの代表を目標に、初心に戻って一から技術向上に取り組む」と意気込んだ。
 小山は開幕から遊撃手として4試合連続スタメン出場。終盤戦は持ち味の足を生かして、主に代走で活躍した。最終学年を前にした貴重な経験に「他の選手のいいところをたくさん盗めたし、大きな成長になった。自チームで生かしたい。まずは最近、負けている県で優勝を目指す」と飛躍を誓っていた。

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