NGT48裁判が和解に? AKS側はメンバーの無実を証明する為の裁判と公言していたのだが ファンは納得するのか

新潟地裁前

新潟を拠点に活動するアイドルグループ、NGT48の運営が、元メンバー、山口真帆さん(24)=脱退=を襲ったとされるファンの男2人と和解か? 1年近く続いた裁判が終結に向けて動きそうだ。

山口さん宅に押しかけ、暴行容疑で新潟県警に逮捕された男2人を相手取って、AKS(東京都千代田区、ヴァーナロッサムに商号変更)が損害賠償を求めた訴訟の弁論準備が2日、新潟地裁であり、篠原裁判長は原告、被告双方に和解を勧告した。

裁判所前で取材に応じたAKSの代理人によると、新潟地検は原告側が地裁を通じて行った送付嘱託を2日までに拒否、男らの供述調書を取り寄せることが事実上不可能になった。原告、被告双方から新たな証拠の提出もなかったことから、裁判所はこれ以上の進展は見込めないと判断、和解を勧告したもようだ。

注目の山口さんへの証人尋問についても遠藤弁護士は「要請しないことにした」と述べた。「被害者としての山口さんの立場などを考慮した」としている。

万策尽きた原告側は被告2人の当事者尋問を裁判所に要請。男らの「証言」に賭けた形となった。

暴行はあったとするAKSに対し、被告側は暴行そのものがなかった、と主張しており、尋問ではこの点がカギになりそうだ。

遠藤和宏弁護士は「当事者尋問をせずに和解に応じる可能性もある」としており、その場合、メンバーの無実を明らかにするため、として始めた今回の訴訟は、何ともすっきりしない形で幕引きとなる可能性もありそうだ。

和解するとしても、真実に近づくためには、ファンの男らの当事者尋問は必要不可欠ではないだろうか。(文◎村田今日子)

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