元本塁打王・バティースタ 二刀流でのメジャー復帰を検討か

ブルージェイズ時代の2010年に54本塁打、翌2011年に43本塁打を放って2年連続で本塁打王に輝き、通算344本塁打の実績を誇るホゼ・バティースタは、今月行われる東京五輪のアメリカ大陸予選にドミニカ共和国代表の一員として出場する予定となっている。ESPNのジェフ・パッサンによると、バティースタは代表チームでは一塁手を務める予定だが、今オフは投手としての練習も行っており、五輪予選のあと、二刀流でのメジャー復帰を目指す可能性があるようだ。

現在39歳のバティースタは、メジャーでプレイしたのは2018年が最後であり、この年はブレーブス、メッツ、フィリーズの3球団で合計122試合に出場して打率.203、13本塁打、48打点、出塁率.348、OPS.727に終わった。昨季はどのチームとも契約せず、無所属のまま過ごしたが、まだ現役引退の意思はなく、メジャー復帰に向けてトレーニングを続行。今オフは、二刀流でのメジャー復帰を目指して投手の練習にも取り組んでいたという。

パッサンによると、バティースタの速球は94マイル(約151キロ)に達し、スライダーも鋭い変化を見せているようだ。ブルージェイズ時代の同僚であり、今オフ、バティースタとともにトレーニングに取り組んだマーカス・ストローマン(メッツ)は「バティースタはメジャーのリリーフ投手として通用する可能性がある」といった趣旨の発言を自身のTwitterでしていた。

Statcastの計測によると、バティースタはフィリーズ時代の2018年にライトからホームへの返球で96.6マイル(約155キロ)を計測したことがあるという。バティースタの肩が強いことは間違いなく、投手として94マイルを投げられるという情報も誤りではなさそうだ。五輪予選での活躍次第では、通算344本塁打の実績を誇る元本塁打王に、マイナー契約からメジャー復帰への道が切り開かれるかもしれない。メジャー復帰を目指すバティースタの奮闘に注目だ。

© MLB Advanced Media, LP.