「上司に言いくるめられた!」と感じたときの対応策

©株式会社マイナビ

今回は「口のうまい上司に言いくるめられる」という女性のお悩みに、外資系OLコラムニストのぱぴこさんがアドバイス。

口のうまい上司に言いくるめられる

口がうまくて、すぐ言いくるめてくる上司がいます。たとえば私が仕事上の体制で改善してほしいことがあるとき、その上司に対面で相談すると、論点をずらされて煙に巻かれてしまいます。私がそれに気づくのは会議のあとで「また言いくるめられた……」と愕然とします。どうすれば対等に話ができるようになりますか?

私はこの連載において、だいたいの相談は読んだ瞬間に回答が浮かぶのですが、この相談には「なるほどう」と考えました。この「なるほどう」には2種類の感情が紛れ込みます。

1.自分にはあまり経験のない事柄だという気持ち2.なんでこの状況が起こるのかよくわからないという疑問

要は、「なんでそうなっちゃうのかよくわからないけど、困っていることはわかったから解決策を考えよう」と私も悩んだということです。

■課題感があるから相談するが、回答を受領できていない

一番の問題点は「上司への相談に対する適切(だと自分が思う)回答が得られていない」点です。

「上司に改善提案をしている」ということなので、何かしらこのままでは立ち行かない課題がある状況ですよね。しかし、「言いくるめられた」と感じるということは、課題に対して相談者さんが期待するアクションではない結果に終わったということです。

上司があえて煙に巻いているのか、会話が散らかっているのかはわかりませんが、事実としてあることは「課題を解決するための打ち手の合意ができていない」ということです。

そして「対等に話ができるようになりたい」は、設定するゴールとして適切ではないです。今、早急に見直すべきことは「自分の目的を達成できていない」という事実です。

■受領すべきは「YES」or「NO」だけ。それ以外はない

体制を改善してほしい=自分が望む形を求めるということです。

「どうしたらいいのかわからないから、体制改善を含めて相談したい」なら“相談”ですが、明確に「体制を改善したい」ならそれは“要求”なので、求めることがちがいます。

どちらにせよ、究極的に、得る回答は「YES」or「NO」のどちらかしかありません。曖昧だから「煙に巻かれた」と感じるので、すべてを具体的にすることを心に決めてください。

たとえば今回の「体制改善をしてくれ」を上司に当てた場合。

1.「できる」を受領したとき→いつまでに「やる」かを確認。期日を受領し進捗を確認する

2.「できない」を受領したとき→なぜできないのかを確認。宿題事項を潰すか、要求を諦めるかを選ぶ

3.「できる」「できない」が曖昧→「できる」「できない」のどちらかの結論が出るまで確認する

こんな感じです。

■背景、目的、アジェンダは紙に書いていこう

会話が散らかりがちな会議では、メモ書きでいいので以下を用意しましょう。

1.今日の場を設定した背景・経緯

2.今日の場を持つ目的(到達したいゴール)

3.アジェンダもしくは質問事項の一覧

上記を見ながら会話し、回答をその場で埋め込んでいく。論点がずれた場合は、上記の指針をもとに決めたい事柄の道筋に戻るということを徹底しましょう。

何も埋まらない=決めたい事項が何も決まっていないということなので、自分の宿題事項をきちんと決めきる意味でも重要です。

POINT.

・問題点は会議の目的を達成できていないこと・対等を目指すよりも「望む答え」を確実に回収しよう・究極的には「YES」か「NO」だけでいい

(文:ぱぴこ、イラスト:黒猫まな子)