2020年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦するロバート・クビサが3月2日、自身のスポンサーであるPKNオーレン本社で新カラーリングをまとったBMW M4 DTMを披露した。
クビサをサポートするPKNオーレンは石油化学工業等に従事する企業。ポーランドのプウォツクに本社を構えており、F1を戦うアルファロメオ・レーシングの冠スポンサーも務めている。
同社は、ドイツ国内で『オーレン(Orlen)』『スター(Star)』ブランドで585店舗のガソリンスタンドを展開。ドイツのみならず東欧にも進出する姿勢をみせるなど、勢力を拡大している。
2020年、クビサが操るBMW M4 DTMは、F1やDTM、ダカールラリーなど、同社の支援を受けて各カテゴリーを戦うマシンが集結したイベントのなかで盛大にお披露目された。
この発表会にはポーランドの副首相兼国務大臣のヤチェク・サシン氏も姿を見せ、クビサはもちろん、PKNオーレン社がスポンサードするモータースポーツ活動を通して、ポーランド企業の国際市場への参入拡大、およびポーランド経済を促進する意味を強く説くなど、国家レベルでクビサ、PKNオーレンの活動に注目していることをうかがわせた。
また、マシンカラーのお披露目がポーランド国内で行われたこともあり、SNS上ではクビサに対して地元ファンから応援メッセージが数多く寄せられるなど、盛り上がりをみせていた。
2020年のDTM第2戦の舞台であるドイツ・ラウジッツリンクは、ポーランド国境からクルマで1時間ほどとアクセスもいいことから、5月15~18日のレースウイークには多くのクビサファンがポーランドから訪れることも予想されている。