村上弘明が志田未来とバディに。本格推理サスペンス「ラストライン」シリーズ初ドラマ化

テレビ東京系では2020年に、村上弘明主演によるドラマスペシャル 堂場瞬一サスペンス「ラストライン」(放送日時未定)を放送することが分かった。

本作は、「刑事・鳴沢了」シリーズ、「警視庁失踪課・高城賢吾」シリーズ、「アナザーフェイス」シリーズなど、重厚で正統派のベストセラーを多数生み出している警察小説の旗手・堂場瞬一氏が手掛ける同名小説「ラストライン」シリーズ初のドラマ化となる本格推理サスペンス。

警視庁捜査一課から所轄の南大田署に異動してきたばかりで、定年まであと10年のベテラン刑事・岩倉剛(村上)が、卓越した観察眼と人並外れた記憶力を武器に“ラストライン”=事件の最終防衛線となり、相棒の新人女性刑事や元部下の上司など周囲の人々と共に、難解な殺人事件に挑んでいく。

異動する先々で事件が起こるため「時間の神様に好かれた男」と呼ばれる岩倉の相棒となるのは、元交番勤務で同じく異動してきたばかりの新人女性刑事・伊東彩香。彩香役を演じるのは、「ハケン占い師 アタル」(テレビ朝日系)、「監察医 朝顔」(フジテレビ系)など話題作に出演し、2020年6月に公開を控えるアニメ映画「泣きたい私は猫をかぶる」では主演声優を務める実力派女優・志田未来。ほか、今作を盛り上げる豪華共演者の続報にも期待が高まる。

これまでにも、「犯罪の回送」「喪失の儀礼」「刑事の証明」シリーズなど、数多くの同局のサスペンスドラマで主演を務めてきた村上は、今作について「真実を突き止めるためひたすら全力で事件に向き合う刑事のあるべき姿を堂場さんが願いと理想を込めて主人公・岩倉剛に託した作品だと思います。岩倉の優先順位は、あくまで真実の探求と犯人の逮捕です。そのためには手段を選ばず、少々ドラスティックに、法すれすれのことまでやってのけます。まさにこんな刑事がいてくれたら。早急な犯人逮捕と冤罪(えんざい)をなくすという一般市民の願いが込められた作品であり、岩倉剛という人物像にその願いが集約されていると感じながら、この役に取り組みました」と演じるうえでの心境を口にし、「痛快なエンターテインメント作品であるとともに、その根底には多様性を目指す社会において、同調圧力によって真実を埋没させてはいけないという願いが込められています。面白くて、せつないドラマです。ぜひ、見てください」と見どころを語る。

そして、志田は「私が演じる彩香は岩倉さんとバディで、ずっと一緒に行動させていただく役なのですが、台本で読んでいた時より村上さんが目の前で演じてらっしゃる方が華やかでかっこよくて、すごく魅力的だなと思いながら隣でお芝居させてもらいました。村上さんは一緒に話し合って役を作り上げてくださり、そのあたりは岩倉さんと彩香の関係性と同じなのかなと思います。私は刑事役の経験が少ないのですが、今回は彩香も新人ということで、そこが重なればいいな、一生懸命さが出ればいいなという思いで演じました。堂場さんが私のお芝居を見て彩香にぴったりだと言っていただけことが、とても光栄でうれしかったです」と村上の印象、そして出演の喜びを明かした。

原作者の堂場氏は、今作のドラマ化について「会社勤めが長かったせいか、物書き専門になった今でも、『定年』にはこだわりがあります。これまでの仕事をどう仕上げていくか、50代はどう生きていけばいいのか――自分なりのそんな思いや疑問をぶつけた小説が『ラストライン』です。今回は、すてきなキャストでドラマになりました。映像で動き出す物語を楽しみにしています」と期待を寄せている。

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