イタリアチーム多数のSBK、第2戦カタールの延期が決定。新型コロナウイルス対策が影響

 3月3日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)とドルナスポーツは、3月13~15日にカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開催予定のスーパーバイク世界選手権(SBK)第2戦カタールの開催を延期することを発表した。開催国であるカタールが新型コロナウイルス対策として、イタリアからの入国者を隔離する施策を講じていることが要因となる。

 新型コロナウイルスはヨーロッパ圏、特にイタリアで多数の感染者が確認されており、各国はイタリアへの渡航制限やイタリアからの物流などを制限する動きを取っている。

 近年最終戦として開催され、今年は第2戦となるSBKカタールラウンド。この大会の開催国カタールも新型コロナ感染防止策として、イタリアから直接入国する人物や、過去2週間以内にイタリア滞在歴がある人物を、14日間隔離する対応を取っている。

 タイヤを供給しているピレリや、Aruba.it レーシング-ドゥカティ、チーム・ゴーイレブン、OUTDOカワサキTPR、カワサキ・プセッティレーシング、バーニー・レーシングチームといったSBK参戦チームの多くがイタリアに拠点を構えており、今回の隔離政策の影響は避けられず、協議の結果開催を見送ることが決定された。

 現時点では開催延期の判断のため、新たな情報が決定次第、開催について発表されるという。

 また、SBK第2戦カタール開催の1週前に同地で行われる予定だった、MotoGP第1戦カタールGPも同様の理由で最高峰のMotoGPクラス開催が中止されている。なお、Moto2、Moto3クラスのチームスタッフやライダーは、カタール公式テストに参加し、すでに入国を済ませていることから、予定どおりレースが行われる。

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