立体布製マスク作りに挑戦

マスクの作り方=宮野さん提供

 新型コロナウイルスの感染拡大で全国的にマスク不足が続く中、長崎市万屋町の布なぷきん・布おむつ専門店「りぼん」(大原万里亜代表)は3日、同店で初めて布製マスク作りの講習会を開いた。主婦ら約20人が参加、真剣な表情で製作に取り組んだ。
 同店では約7年前の開業時から子ども用の布製マスク(1枚700~900円)を販売している。大原代表によると、感染拡大が報じられた2月下旬ごろから急激に購入者が増え、現在も品薄の状態が続いているという。マスクが入手できずに困っている人の助けになればと講習会を企画した。
 講習会は西彼時津町の布製品作家、宮野直美さん(37)が講師を務め、午前と午後の2回に分けて実施。参加者は用意された外布ガーゼから好みの色や柄を選び、内布ガーゼに縫い合わせてアイロンで成形。宮野さんの手ほどきを受けながら口が当たる部分を蛇腹に折り曲げ、両端にゴムを通すなどして、立体的な布製マスクを作り上げた。宮野さんによると布製は紙製に比べ、肌に優しい利点があるという。
 諫早市から参加した自営業、中野由理さん(59)は「最初は工程が難しいと感じたが、要領が分かったので娘にも作ってあげたい」と出来栄えに満足げ。大原代表は「ゴムなどマスクの材料も不足している状況だが、身近な素材でマスクを作る方法も考えて、これからも講習会を開きたい」と話した。

布製マスクの製作に取り組む女性ら=長崎市、布なぷきん・布おむつ専門店「りぼん」

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