ブリュワーズが球団史上最高額でイェリッチと契約延長へ

日本時間3月4日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ブリュワーズは2018年にナショナル・リーグMVPを受賞したクリスチャン・イェリッチとの契約延長が目前に迫っているようだ。現行契約の残り2年に総額およそ1億9000万ドルの7年契約が追加され、9年2億1500万ドルという大型契約になると見込まれている。今回の契約はブリュワーズの球団史上最高額となり、10年目にあたる2029年の契約は相互オプションとなる見込みであることが報じられている。

MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、このまま順調にいけば、イェリッチの契約延長は日本時間3月7日に正式発表される可能性があるという。ブリュワーズが2011年にライアン・ブラウンと結んだ総額1億500万ドルの5年契約、2018年にロレンゾ・ケインと結んだ総額8000万ドルの5年契約と同様に、今回のイェリッチの大型契約も、一部は将来に繰り延べる形で支払われる予定になっている。

今回新たに追加される7年1億9000万ドルを1年あたりの平均額に換算するとおよそ2714万ドルとなり、「Cot’s Baseball Contracts」が紹介しているデータによると、これはメジャー史上17位の金額となる。史上最高額はゲリット・コール(ヤンキース)の3600万ドル、野手史上最高はマイク・トラウト(エンゼルス)の3550万ドルであり、野手でイェリッチを上回るのはトラウトのほか、アンソニー・レンドン(エンゼルス)、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)、ミゲル・カブレラ(タイガース)、マニー・マチャド(パドレス)、アレックス・ロドリゲス(元ヤンキース)、ヨエニス・セスペデス(メッツ)といった面々。イェリッチは昨年12月に28歳の誕生日を迎えたばかりであり、9年契約満了時に36歳であることを考えると、不良債権化するリスクも低そうだ。

イェリッチは、マーリンズからブリュワーズへ移籍した2018年に打率.326、36本塁打、110打点、22盗塁、OPS1.000の好成績をマークして首位打者に輝いただけでなく、MVPを受賞。昨季は2年連続のMVPこそ逃したものの、打率.329、44本塁打、97打点、30盗塁、OPS1.100という大活躍を見せ、2年連続で首位打者のタイトルを手にした。

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