IR雇用創出「3万6000人」 誘致効果を県が再試算

 定例長崎県議会は3日、一般質問が始まり、4人が登壇した。中村法道知事は、長崎県と佐世保市がハウステンボスへの誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の雇用創出効果について、2万8千~3万6千人を見込んでいると明らかにした。
 八江利春議員(自民・県民会議)の質問に答えた。
 県は2018年4月に発表した基本構想で、雇用創出効果を2万2千人と試算していた。その後に制定されたIR整備法施行令は、巨大なホテルと国際会議場、展示場の併設を条件としているため、IR事業者からの提案も踏まえて再試算し、効果を上乗せした。
 IR推進課によると、建設投資額は3500億~4600億円。年間の集客延べ人数は690万~930万人で、九州圏内の経済波及効果は3200億~4200億円になると見込んでいる。
 中村知事は「若者の地元定着の機会が拡大し、進学や就職で県外へ転出した若者が地元へ戻ってくる受け皿となることが期待される。地域経済の発展や県勢浮揚の好機と考えている」と述べた。

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