ヤンキース ジャッジ&スタントン不在でシーズン開幕へ

ヤンキースは、アーロン・ジャッジとジャンカルロ・スタントンという2人の長距離砲を欠いた状態で今季の開幕を迎えることになりそうだ。日本時間3月4日、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、両者が開幕戦に間に合わない見通しであることを明らかにした。ジャッジは右肩から胸部にかけての筋肉、スタントンは右ふくらはぎを痛めており、オープン戦に出場できない状態が続いている。

キャッシュマンは、日本時間3月27日に敵地ボルティモアで行われるオリオールズとの開幕戦について、「残りの時間を考えると、ジャッジが開幕戦に出場するのは厳しいだろうね。あと3週間半しかないけど、治療を終えたあとにスプリング・トレーニングの練習に取り組まないといけない」とコメント。一時は楽観視されたジャッジの状態だが、開幕戦に間に合わないことが確実となった。

一方、2月下旬の守備練習中に右ふくらはぎを痛めたスタントンについて、キャッシュマンは「4月中のどこかのタイミングで復帰できると考えている」との見通しを明らかにした。右ふくらはぎを痛めた時点から数えると、4~6週間ほどで戦列復帰できることになり、当初の予定通りのスケジュールとなっている。「3月下旬の開幕戦に間に合わせるのは難しいだろうね」とキャッシュマンは話している。

ジャッジとスタントンの両者が離脱したことにより、ヤンキースはマイク・トークマン、ブレット・ガードナー、クリント・フレイジャーという外野手トリオで開幕戦に臨むことになるだろう。2018年に大谷翔平(エンゼルス)とアメリカン・リーグ新人王を争ったミゲル・アンドゥハーも、レギュラー奪回を目指して本職の三塁だけでなく一塁や外野の守備練習にも取り組んでおり、開幕戦でアンドゥハーが外野の守備に就く可能性もある。

2009年以来のワールドシリーズ制覇を目指すヤンキースだが、ゲリット・コールが加入した先発投手陣からはジェームス・パクストンとルイス・セベリーノが離脱。外野陣からはトミー・ジョン手術のリハビリ中のアーロン・ヒックスだけでなく、ジャッジとスタントンまでもが離脱することになり、多くの主力選手を欠いた状態で覇権奪回に向けた戦いをスタートすることになる。

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