ジェイミー・ベルが全身タトゥーの白人至上主義者〈レイシスト〉を鬼気迫る演技で熱演した映画『SKIN/スキン』の日本版メインビジュアルと特報が完成! ガイ・ナティーヴ監督からのメッセージも到着!

5月9日(土)より新宿シネマカリテほかにて公開される映画『SKIN/スキン』の日本版メインビジュアルと特報が完成した。

本作は、白人至上主義者として生きてきたレイシストが過去と決別し、生まれ変わろうとした衝撃の実話の映画化。

2003年に米国で発足したレイシスト集団「ヴィンランダーズ」の共同創設者だったブライオン・ワイドナーが辿った軌跡を描いている。

今回、披露されたメインビジュアルは、ブライオン演じるジェイミー・ベルがタトゥーだらけの顔面をさらし、力強く正面を見つめる姿が採用されている。

『リトル・ダンサー』で鮮烈なデビューを飾り、近年では『ロケットマン』でエルトン・ジョンの親友バーニー・トーピン役を射止めたジェイミー。今回の役に魅了された彼は、短期間で20ポンドも体重を増やして役に臨んだ。

また、本物のブライオンに会いに行ったり、彼が属していたグループの追跡をするなど独自に研究を行なっていたというからその入れ込みようが窺える。

撮影初日にガイ・ナティーヴ監督は、タトゥーなどのメイクを終え、本物のブライオンと化した彼をみて悪寒を感じたという。

同時に解禁となった特報でも、ハーケンクロイツの旗を掲げたレイシズム団体の中央で、松明を手にし、憎悪に満ちた表情で街を闊歩する姿を捉えることができる。このレイシズム団体も「ヴィンランダーズ」という実在の団体をモデルにしている。

メインビジュアルでも分かる通り、ブライオンの右頬にある「Vinlanders SC」というマークは、実在のブライオンも彫っていたもの。

この団体は、オハイオ州を中心に活動を続け、2010年にはアリゾナ支部の多くのメンバーが逮捕されている。

メインビジュアル・特報では、「人は、生まれ変わることができるのか。」というコピーが採用されており、この暴力に満ちた白人至上主義者がどのように再生への道を歩むのか、期待が高まるところだ。

なお、本作の監督であるガイ・ナティーヴから届いた作品へのメッセージは以下の通り。

『私たちは狂った時代に生きています。人々は希望を失いました。「平和」と「愛」という言葉は無秩序なものとなり、反対に、暴力と憎しみは24時間年中無休で蔓延しています。2012年にブライオンの記事を読んだとき、アメリカはまだ今とは異なる状況にあったけれど、私はすでに破滅の兆しを感じていた。だからこそ、一見不可能に思える変化を経験した男の希有な物語を伝えることが重要だと感じたのです』(ガイ・ナティーヴ)

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