Rソックスのエース左腕・セール 左肘痛でMRI検査を実施

レッドソックスは先日、キャンプ前のインフルエンザと肺炎の影響により調整が遅れているクリス・セールが開幕に間に合わず、開幕直後に戦列復帰する見込みであることを明らかにしていたが、その予定が大幅に狂う可能性が出てきた。日本時間3月2日に実戦形式の打撃練習で15球を投じたセールは、翌日になって左肘の痛みを訴え、MRI検査を受けることに。検査結果はフロリダ州ペンサコーラのジェームス・アンドリュース医師のもとへ送られた。

レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーであるチェイム・ブルームは「チームにとって問題であることは間違いない。2019年に彼に起こったことや、チームにおける彼の重要性を考えれば、左肘に痛みがあるというのは問題だ」と語り、危機感を募らせた。ただし、「すべての情報が明らかになるまでは、必要以上にあれこれ考えるのは避けるべきだろう」と落ち着いた姿勢も見せている。

セールは昨季も左肘の痛みに悩まされ、シーズンの最終6週間を棒に振った。復活をかけるシーズンとなる今季は、キャンプ前の体調不良の影響により予定よりも2週間ほど調整が遅れ、故障者リストに入って開幕を迎えることが確実となっていた。当初は最短期間で戦列に復帰できると見られていたが、左肘の検査結果次第では、思わぬ長期離脱を強いられることになるかもしれない。

ブルームは「大きな問題ではないことを願うよ」と語ったが、いずれにしてもセール不在の状態で開幕を迎えることは確実であり、開幕ローテーションは現時点でエドゥアルド・ロドリゲス、ネイサン・イバルディ、マーティン・ペレスの3枠しか埋まっていない。ライアン・ウェバー、ブライアン・ジョンソン、クリス・マッザ、タナー・ハウク、カイル・ハートらが開幕ローテーションの最後の2枠をめぐって競争を続けているものの、ブルームはオープナー戦法を採用して先発ローテーションの穴を埋める可能性があることを示唆。また、フリーエージェント市場からの緊急補強も視野に入れているようだ。

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