カージナルスの二遊間コンビが見事な併殺を完成!

昨季のカージナルスはメジャー最高クラスの守備力を武器に4年ぶりの地区優勝を成し遂げたが、その中心となっていたのがコルテン・ウォンとポール・デヨングの二遊間コンビだ。日本時間3月4日に行われたアストロズのオープン戦では、その二遊間コンビが見事な併殺を完成させ、球場を大いに沸かせた。MLB公式サイトでカージナルスの番記者を務めるアンネ・ロジャースは、この併殺を「今春のベストプレイ」と伝えている。

二塁ウォンと遊撃デヨングによる見事な併殺は、試合開始直後の1回表一死1塁の場面で飛び出した。アストロズの3番打者、アレックス・ブレグマンがカージナルス先発のダコタ・ハドソンからセンター返しでヒット性の打球を放ったものの、ウォンがこれを二塁ベースよりもレフト側までダイビングして捕球し、素早くデヨングへグラブトス。捕球したデヨングは流れるような動作で一塁ポール・ゴールドシュミットへ送球し、「4-6-3」の併殺が完成した。

同僚のアレックス・レイエスは「あのプレイこそが、彼が昨季ゴールドグラブ賞を受賞した理由だよ」と語り、ウォンの好プレイを絶賛。マイク・シルト監督も「私はもう一度あのプレイを見たいよ。それくらい素晴らしいプレイだった」と二遊間コンビによる好プレイを称えた。

ウォンは直近2シーズンで急激に守備力を向上させており、2018年に守備防御点+16、昨季は+19をマーク。デヨングも2018年に+12、昨季はなんと+26を記録した。捕手のヤディアー・モリーナ、中堅手のハリソン・ベイダーもハイレベルな守備力を誇っており、強固なセンターラインは今季もカージナルスの大きな武器となるだろう。

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