女性に必要なのは「意思表示」 SHELLYさんインタビュー

番組への思いなどを語るSHELLYさん=2019年、東京都内

 性別にとらわれず、自分らしく生きるために―。国連が定める「国際女性デー」(3月8日)を前に、性差別や女性の地位向上、ジェンダー平等などの問題を掘り下げた神奈川新聞のシリーズ記事「#metoo #youtoo(ミートゥー・ユートゥー)」の一部を紹介する。

 女性たちのリアルな声を発信しているインターネットテレビ局「AbemaTV」のニュース番組「Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~」。司会のSHELLY(シェリー)さん=横浜市出身=は「女性が生きづらいと感じていたことに正面から切り込んでいく内容で、私がやりたかったこと」と生き生きと語る。

 番組はセクシュアルハラスメントや性教育、容姿による差別「ルッキズム」など女性が直面する困難な課題を取り上げ、各テーマごとに女性たちが語り合う。

 「タレントになった動機が、女性の生き方を改めて問えるような発信力を持ちたかったから」とSHELLYさん。番組では、男性優位が色濃く残るテレビ業界の異質さを指摘したり、日本の芸能界で実践している「小さいアクション」について紹介したりと、自らの実体験も披露している。

 プライベートでは娘2人を育てる。母として「見た目のことを価値観に入れる教育は絶対したくない」と言い切る。「娘がもし『ブス』と言われた時に、『えっあの人見た目で判断している。恥ずかしい』って思う感覚を持ってほしいなと。そういう力を親として養う教育をしてあげたい」

 そのメッセージは子どもだけに向けられたものではない。「今、女性たちに必要なことは」との問いに、SHELLYさんは「意思表示をしっかりして、自分らしく生きること。それが未来をよくすることにつながると思う」と語る。

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