ホークス石川「味方と戦っている場合じゃない」4回1失点で開幕ローテ当確

ソフトバンク・石川柊太【写真:藤浦一都】

4回5奪三振も「不安な要素が出てしまった」と反省

■ソフトバンク 5-3 ヤクルト(オープン戦・5日・PayPayドーム)

 ソフトバンクの石川柊太投手が5日、ヤクルトとのオープン戦に先発。4回で68球を投げ、1失点の内容に「イメージしたよりも良かった」と納得の表情を見せた。

 石川は2回までを6人で片付ける完ぺきな立ち上がりを見せた。しかし、3回途中から制球が乱れ、2死からの四球をきっかけに1失点。4回も先頭打者に四球を与えたが、最後は連続三振を奪って68球で降板した。登板前日には「調子は全然良くない」と話していたが、この日の試合後は「自分の中ではイメージしたよりも良かった。体の感じもここ数試合では一番良かったし、今できることは最低限できた」と振り返った。

 3回は1点を失った後のピンチで山田哲人から見逃し三振を奪った。「フルカウントから思ったところに投げられたのは良かったが、四球からそこに至るまでが良くない。自分の中でギアを入れられず、不安な要素が出てしまった」と反省。それでも「終わり方は自分としては良かった」と4回を連続三振で締められたことにホッとしたようだ。

 工藤監督は「良かったと思います。4回1失点ですからナイスピッチング」とコメント。開幕ローテ入りについても「もちろん」とし、ほぼ当確と言えそうだ。「目の前のバッターに向かっていくことしか考えられない。(ローテ入りを巡って)味方と戦っている場合じゃない」と気合を入れ直していた。無観客試合に「ピンチでもガッという感じがしない。アドレナリンを出して抑えていけるように、これからどんどん(アドレナリンを)湧き上がらせていきたい」という。

 この日は70球めどのため、4回68球で降板したが「久しぶりの先発で3回から長く感じたが、4回からは落ち着いて、この後は良くなっていける感じはしていた」と石川。その手応えを、球数が増えるであろう次回の登板で出していきたい。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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