「バルセロナを離れた生え抜き選手」ベストイレブン

世界最高の育成機関の一つと言われるFCバルセロナの下部組織「ラ・マシア」。数多くの選手を輩出しており、もちろん久保建英もそこでの生活を経験している。

今回は『Squawka』から「現在は他のクラブでプレーしているバルセロナの下部組織出身選手」のベストイレブンをご紹介する。

GK:アンドレ・オナナ(アヤックス)

オナナは2010年、サミュエル・エトーが設立した財団を経由してバルセロナのアカデミーに加入した。その時は14歳だった。

しかし2015年にアヤックスへと移籍することになり、後にレギュラーを獲得。足技やキックに優れた守護神としてチームを支え、昨季はクラブをチャンピオンズリーグ準決勝にまで導いた。

右SB:エクトル・ベジェリン(アーセナル)

バルセロナのアカデミーで育成された快速サイドバックは、契約を更新することを拒否して2011年にアーセナルへ移籍していった。

マテュー・ドゥビュシが怪我をしたことによって出番を獲得すると、いきなりの活躍でポジションを確固たるものに。2019年からは副キャプテンも務めている。

CB:マルク・バルトラ(ベティス)

ジェラール・ピケとカルレス・プジョルが絶対的なコンビを組んでいたため、トップチームに昇格した彼に出番はあまり与えられず。2014年のコパ・デル・レイ決勝ではレアル・マドリー相手に出場するも、ベイルのスピードに苦戦してしまった。

2016年にボルシア・ドルトムントへ移籍しドイツで活躍を見せた後、2018年からはスペインへ復帰。ベティスの中心的なDFとしてプレーしている。代理人はかつての先輩プジョルが務める。

CB:マルク・ムニエサ(アル・アラビ)

かなり苦しい選択になったポジションではあるが、バルセロナのアカデミー時代にはチェルシーからの引き抜き工作もあったと言われる期待のDFだった。

2013年にストークへ移籍したあとはジローナを経て昨年カタールのアル・アラビと契約。大先輩チャビがいるアジアに渡った。

左SB:アレックス・グリマルド(ベンフィカ)

バルセロナBで輝かしい活躍を見せた左足の魔術師グリマルド。トップチームでは全くチャンスを得られなかったものの、2016年に移籍したベンフィカで大ブレイクを果たした。

わずか150万ユーロでポルトガルに渡ったが、今や世界でも有数の左サイドバック。正確なクロスとフリーキックを持つチャンスメイカーだ。

DMF:チアゴ・アルカンタラ(バイエルン)

ブラジル代表マジーニョの息子であるチアゴは、2005年にフラメンゴからバルセロナの下部組織に加入。そのプレースタイルから「チャビの後継者」としてみなされた。

しかしなかなか継続的に出番を得ることができなかったため、2013年にバイエルンへの移籍を決断。後に「サッカーの喜びを見つけるためにチームをさらなければならなかった。僕にとってプレーすることはタイトルよりも重要だ」と明かしている。

CMF:セスク・ファブレガス(モナコ)

ジェラール・ピケやリオネル・メッシらとともにバルセロナのアカデミーでップレーした天才MFは、トップチームへの昇格を待たずして2003年にアーセナルへと移籍した。

バルセロナでのチャンスは限られていると感じた彼はイングランドですぐに大ブレイクを果たし、世界最高クラスのセンターハーフとして成長していった。後に古巣に戻るも、やはりチャビとイニエスタの壁は高かった…。

CMF:アンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)

12歳でバルセロナの下部組織に加入したイニエスタは、トップチームで長く中心的なMFとして活躍。9回のラ・リーガ、4回のチャンピオンズリーグを含む32のトロフィーを掲げた。

2017-18シーズンの終わりにクラブを去ることを決め、すでに18ヶ月を日本のヴィッセル神戸で過ごしている。

RWG:アダマ・トラオレ(ウォルヴァーハンプトン)

2013-14シーズンに17歳でトップチームにデビューを果たした快速アタッカー。天才と期待されたが出場は3回のみで、後にイングランドへと移籍することになった。

彼はアストン・ヴィラ、ミドルズブラを経てウォルヴァーハンプトンに加入し、今季はマンチェスター・シティ相手に2ゴールを決めるなど活躍。ムッキムキになった体型にも話題が集まった。

LWG:ジェラール・デウロフェウ(ワトフォード)

2011年から2015年の間にバルセロナで2回だけ出場したデウロフェウ。圧倒的なドリブルスキルを持つ天才と評価されたものの、スタイルがあまりクラブに合わなかった。

エヴァートンへの移籍でブレイクした後一度買い戻されたものの再び売却され、2018年からはワトフォードでプレーしている。

CF:ペドロ

2008年にバルセロナでデビューしたペドロは、リオネル・メッシやダビド・ビジャとともに素晴らしい攻撃のトリオを形成した選手だ。

ただネイマールの獲得によってその序列は下がってしまい、2015年にチェルシーと契約。イングランドに渡って再びその評価を高めたものの、今季は出番を減らしている。

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